あほうどりのちかくで ~かあちゃんの尖閣列島遭難記~』(あほうどりのちかくで かあちゃんのせんかくれっとうそうなんき)は、みやら雪朗(みやら ゆきろう)による書籍。 1983年に初版。1995年に近代文芸社より再刊。

尖閣諸島戦時遭難事件を体験したかあちゃんによる語りの体裁で、無人島での50日間の生活を綴る。

疎開船の名称は「第一神州丸」「第二神州丸」としている。

登場人物 編集

宮良家 編集

宮良 ヨシ
かあちゃん。本作を語る語り部である主人公。38歳。石垣島のそば屋『一味屋』の女将。
7人の子供達と共に台湾へ疎開する船の上で空襲に遭い、50日に及ぶ無人島生活を送る。
宮良 廉太
とうちゃん。石垣島のそば屋『一味屋』の店主。ヨシと子供達に台湾への疎開を勧める。
長女 和子
登野城国民学校6年生。真面目で勉強が好き。
次女 信子
登野城国民学校5年生。明るく積極的な性格。
三女 孝子
登野城国民学校3年生。
長男 雪朗
7歳当時の著者。
四女 美津枝
5歳。
五女 洋子
数えで3歳。
次男 邦雄
1歳。

無人島生活を共に送る人々 編集

ふみ
かつて一味屋で働いていた女性。
真謝
ふみの夫。
公子
ふみの娘。
山田軍曹
軍人。
伊波
かつて魚釣島の鰹節工場で働いていた男性。
山本
船大工。

関連項目 編集