おおだ彼岸市(おおだひがんいち)は、春分の日秋分の日の年2回に島根県大田市で開かれる。地元では中日つぁん(ちゅうにつぁん)と呼ばれている[1]

概要 編集

JR大田市駅から続く約1500メートル区間が歩行者天国となり[2]、大田商工会議所が主催している[3]。また大田市民会館広場では、植木、苗木市を開催しており[4]石見神楽よさこい踊り、高校生の吹奏楽などのステージも行われている。彼岸市の起源は、大田市内にある円応寺の薬師市と稲荷神社の稲荷市などが、寛永年間に統合されたものといわれている。昔は鍬市、竹市ともいい、春の彼岸には備後出雲伯耆方面から農機具を売りに来て、大田からは竹製の日用品やを市に出したといわれている。市が立つのは春の彼岸に限られていたが、1894年に大田町の町制施行以来、秋にも開かれるようになった[5]露店商人の間では、昔からこの市を「高市」と言い出雲市出雲大社松江市武内神社の例祭と共に年間予定に組み入れている[4]

脚注 編集

  1. ^ 春の”おおだ彼岸市”「中日つぁん」開催(3/20、21)”. 一般社団法人 大田市観光協会. 2024年3月26日閲覧。
  2. ^ 「春の彼岸市」4年ぶり 21日から大田で”. 山陰中央新報社. 2024年3月26日閲覧。
  3. ^ 秋の彼岸市「中日つぁん」にぎわう 大田、24日も”. 山陰中央新報社. 2024年3月26日閲覧。
  4. ^ a b 四百年以上の歴史を持つ大田の伝統行事”. 大田商工会議所. 2024年3月26日閲覧。
  5. ^ おおだ彼岸市(春・秋)”. 公益社団法人 島根県観光連盟. 2024年3月26日閲覧。

外部リンク 編集