お願いお星さま』は2004年5月28日にPULLTOPより発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームである。キャッチコピーは「あなたの願いはなんですか?[3]

お願いお星さま
ジャンル 学園ドタバタコメディAVG[1]
対応機種 Windows 98/Me/2000/XP[1]
開発元 PULLTOP[1]
発売元 PULLTOP[1]
キャラクターデザイン たけやまさみ[1]
いくたたかのん(SD原画)[2]
シナリオ 椎原旬、下原正[1]
音楽 ノーブランドサウンズ[2]
オープニングテーマ 星☆に願いを[1]
発売日 2004年5月28日[1]
価格 9,240円[1]
レイティング 18禁[1]
キャラクター名設定 不可[1]
メディア DVD1枚[1]
キャラクターボイス 主人公以外フルボイス[1]
CGモード あり[1]
音楽モード あり[1]
回想モード あり[1]
メッセージスキップ 既読+未読[1]
オートモード あり[1]
テンプレートを表示

内容 編集

ゲームシステム 編集

(出典:[4][5]

本作にはエッチな願いごとを叶えるAVGパートと、願い星を呼び覚ますSLGパートがある。これら2つのパートを行き来してゲームを進めていく。

ゲームには星図盤というシステムが組み込まれている。星図盤には1等星から3等星までの星からなる架空の星座が描かれている。1つの星は1つのエッチシーンに対応しており、星を選択して魔力を消費することで新たなエッチシーンを見ることができる。始めは使用できる魔力が少なく1等星を選べないが、ゲームを進めるにつれて選べるようになる。なお、星の等級が上がると見られるシーンのエッチ度も上昇する。また、一度のプレイですべての星を見られるとは限らない。しかも願い星を回収する順番によって、物語の展開が変化する。

ストーリー 編集

(出典:[1][5][6]

主人公・天野陽介には倉橋真朋橘ひびきという2人の幼なじみがいる。陽介はこの2人と友達以上恋人未満という微妙な関係を続けていた。しかし、ある夜に大量に降り注ぐ流れ星を見たときから、彼らの関係は変化する。その流れ星はどんな願いごとも叶えてくれる魔法の願い星だった。

願い星を目撃した陽介たちのもとに、「遠い国」からやってきたファムシルビィが訪れる。彼女たちは、願い星を管理する星図盤のマスターに陽介たちが選ばれたことを告げる。ファムとシルビィに説得され、陽介たちは散らばった願い星に込められた願いを叶えて、星図盤に願い星を元のように収める任務を始める。しかし、願い星にはなぜかエッチな願いばかりが込められており、陽介と幼なじみの2人はエッチなことをするはめになる。

登場人物 編集

メインキャラクター 編集

天野 陽介[1]
声 - 秦勇気(ドラマCD)
本作の主人公。ふとしたきっかけで願い星を管理する星図盤のマスターに選ばれた。父親の影響から日曜大工を趣味としている。
倉橋 真朋(くらはし まとも)[5][6]
- 芝原のぞみ[1]
誕生日:4月1日[7]
身長:164cm B/W/H 92/60/88[1]
陽介の右隣の家に住む幼なじみ。学年は陽介よりも1つ上である。陽介とは毎朝一緒に登校するほどの仲良し。新聞部に所属しており、部長の佐和文香にいつも弄ばれている。運動神経はまったくないが、家事や日曜大工は得意で器用にこなす。性格はおとなしめ。胸が大きいことをコンプレックスに感じている。
橘 ひびき(たちばな ひびき)[5][6]
声 - 羽沢月乃[1]
誕生日:8月10日[7]
身長:153cm B/W/H 79/55/80[1]
陽介の左隣の家に住む幼なじみ。学園では1年生だが、学生会の副会長を務めている。運動神経も成績もよいため、多くの学生から慕われている。しかし学園を離れるとがさつな本性を現す。明るくさっぱりとした性格をしている。ふくすけという猫を飼っているが、あまり懐かれていない。
ファルミリア=イストナーク(ファム)[1][7]
声 - 草柳順子
誕生日:3月6日[7]
身長:137cm B/W/H 68/51/70[1]
「遠くの国」から願い星を追いかけてやってきた少女。本人は理論派のつもりで持論を振りかざすが、その理論には穴が多い。真朋の家に居候をしている。
シルヴィと婚約をしていたが解消し、エステリートと婚約を結ぶ。許婚時代には互いに「ファ」「シイル」と呼び合っていた。
シルビィがセクハラをすると、マジックハンドを使った「ファムパンチ」で制裁する。
シルヴィア=シルヴァーナ(シルビィ)[1][7]
声 - 柳井流海
誕生日:2月21日[7]
身長:137cm B/W/H 69/52/69[7]
「遠くの国」から願い星を追いかけてやってきた少女。見た目は幼いが、落ち着いた言動をする。金髪ツインテールという日本人には馴染みの薄い外見をしているが、好物は和菓子と日本茶である。ひびきの家に居候をしている。
口説き文句が多く、男女を問わず手を出す癖がある。元の国では300人斬りを成し遂げたが、ファムと婚約中は禁欲をしていた。星図盤の願い星にエッチな願いを込めた張本人。
桜庭 綾瀬(さくらば あやせ)[1][5]
声 - 青山ゆかり
誕生日:5月10日[7]
身長:163cm B/W/H 87/58/85[1]
学園の1年生だが、学生会の会長を務めている。容姿端麗かつ成績優秀な才女である。ひびきを敵対視しており、常に闘争心を燃やしている。願い星のせいで語尾に「にゃん」とつけて話す響を見て「上月、布団を敷きなさい」と命令した。
佐和 文香(さわ ふみか)[1][5]
声 - 如月葵
誕生日:11月23日[7]
身長:159cm B/W/H 84/57/85[1]
新聞部の部長。トラブルメーカーであり、平和な日常を毛嫌いしている。学園の情報に精通しており、影の支配者と恐れられている。セクハラ好きで「真朋詣で」と称して真朋の胸を揉んでくる。

サブキャラクター 編集

(出典:[6]

上月 千穂(こうづき ちほ)
声 - 乃田あす実[1]
誕生日:1月25日[7]
身長:158cm B/W/H 82/56/80[7]
学園の1年生であり、学生会の会計を務めている。陽介とひびきのクラスメイトでもある。無口かつ無表情で、物怖じしない性格。願い星のせいでブーメランパンツ一丁になった陽介を見ても、表情を変えなかった。
喜多川 みなみ(きたがわ みなみ)
声 - 茶谷やすら[1]
誕生日:10月19日[7]
身長:169cm B/W/H 83/58/83[7]
真朋のクラスメイト。真朋と姫子の3人でよく行動する。吉野武志と付き合っている。
吉野 姫子(よしの ひめこ)
声 - 鮎川ひなた[1]
誕生日:9月8日[7]
身長:148cm B/W/H 75/56/77[7]
真朋の友人の1人。関西弁を喋る少しうるさい少女である。文芸部の部長を務めている。
橘 清歌(たちばな さやか)
声 - 飯田空[7]
誕生日:12月20日[7]
身長:157cm B/W/H 89/59/84[7]
ひびきの母親。和やかな雰囲気の持ち主であるが、しつけには厳しい。料理の腕前がよい。
吉野 武志(よしの たけし)[7]
声 - 阿部隼人
誕生日:7月18日
身長:166cm[7]
陽介のクラスメートの男子で、姫子の弟。茶髪に糸目が特徴で、関西弁で話す。陽介のよき相談相手であり、エロ本を貸し借りする仲。みなみと付き合っているが、清らかな関係を続けている。
ふくすけ[1]
声 - 児玉さとみ[7]
ひびきの飼い猫。大きな胸で人を判断するため、飼い主のひびきよりも真朋に懐いている。
エステリート=フォークエスト/紫藤 ゆかり(しどう ゆかり)
声 - 木葉楓
誕生日:1月9日
身長:162cm B/W/H 81/57/82
「遠くの国」の国政を担う最高機関「12色の神官」の一人「紫の神官」で、史上最年少の神官。ファムの婚約者でもある。ファムからは「エステル」と呼ばれている。ファムから未だに「ファ」と呼ばせてもらえず、シルビィに嫉妬している。
いつまでたっても帰らない二人を心配して迎えに来た。その際に二人が帰れない原因を突き止め、それを解消するため「紫藤ゆかり」を名乗り、陽介に接触した。
魔法によって正体を隠していたが、佐和だけは彼女に違和感を持っていた。
倉橋かすみ
名前だけ登場した真朋の母親。海外出張等で家を空けることが多いことから、陽介から未確認生物呼ばわりされている。作中でたまたま家に寄っており、その時に会ったファム曰く「スーツがビシッと決まった、美人でカッコいい女性」。
小鶴羽(おづる はね)
声 - 柳井流海
ドラマCD vol.1に登場した、前作「とらかぷっ」からのゲストキャラ。幼くして温泉旅館の女将を務める少女。
蕨 紀子(わらび のりこ)
声 - 木葉楓
ドラマCD vol.1に登場した、前作「とらかぷっ」からのゲストキャラ。かわいいものを見ると「ゲロマブ!」と叫んで抱き着くくせがある。
安藤義考
声 - 宇佐美勇二
ドラマCD vol.2に登場した、姫子の元彼。がっしりとした体格で、柔道部所属。姫子とケンカ別れしていたが、作中でよりを戻した。

願い星 編集

願い星
声 - 榎津まお、真宮鈴、茶谷やすら、松園ルイ、このかなみ、寿あんず
込められた願いに従い、対象に行動を強いる。それぞれに擬似人格が与えられている。
赤の一番星
声 - 一色ヒカル
真朋ルートに登場。星図盤の核とも言える、二つの星照輝石の一つ。真朋の「三人が夫婦となる」という願いを叶えるためだけの存在。いくつもの禁止事項を平然と破る。
青の一番星
声 - 児玉さとみ
響ルートに登場。星図盤の核とも言える、二つの星照輝石の一つ。響の「陽介と離れたくない」という願いを叶える存在。響たちの記憶を、「響は陽介の妹である」という内容に書き換えた。

用語 編集

「遠くの国」
ファルミリアとシルヴィアの祖国。魔法が実在しており、生活の一部となっている。魔法使いの遺伝子は男性性質が発現しにくいことから、人口の99.9%以上が女性であり、結婚や性交も女性同士ですることが当然となっている。性交の際には魔法で男性器を出現させる。
エステリートによって、陽介たちの時代から数千年先の未来であることが語られた。
星図盤
ファルミリアがエステリートの手を借りて製作したマジックアイテム。
願い星を管理し、必要なエネルギーを充てんするための器。充電器であり、コントローラーであり、状態監視用モニターでもある。
七夕祭
毎年8月7日に行われる祭り。陽介たちの住む町で一番大きく、7月から準備が始まる。準備には学生も駆り出される。

関連商品 編集

お願いお星さま[8]
本作の小説版。2004年9月にパラダイムより発行。ISBN 489490733X
お願いお星さま公式ビジュアルブック[9]
本作のビジュアルファンブック。2004年8月に幻冬舎より発行。ISBN 4344804457
お願いお星さまドラマCD vol.1『ドキッ! 温泉旅館、湯煙慕情!』
お願いお星さまドラマCD vol.2『ドキドキッ!? 秘密のお泊まり会!』

出典 編集

18歳未満閲覧禁止のサイトを含む

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai PUSH!! 2004年6月号 pp. 40-45.
  2. ^ a b お願いお星さま”. PULLTOP. 2014年5月4日閲覧。
  3. ^ DENGEKI HIME 2004年5月号 pp. 6-7.
  4. ^ DENGEKI HIME 2004年4月号 pp. 130-131.
  5. ^ a b c d e f DENGEKI HIME 2004年3月号 pp. 134-135.
  6. ^ a b c d DENGEKI HIME 2004年5月号 pp. 134-135.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u CHARACTER”. PULLTOP. 2014年5月4日閲覧。
  8. ^ お願いお星さま”. 国立国会図書館. 2014年5月3日閲覧。
  9. ^ お願いお星さま”. 国立国会図書館. 2014年5月3日閲覧。

外部リンク 編集