きんこん土佐日記』(きんこんとさにっき)は、村岡マサヒロ漫画作品。2004年(平成16年)4月連載開始。『高知新聞』夕刊にて連載中であり、単行本が13巻まで発売中。また、高知新聞ホームページにおいてWEB版が週刊連載中(日曜日更新)[1]

概要 編集

金婚(結婚50周年)を迎えたよしき、くにえを軸に孫のたくみを交えた3人が引き起こすほのぼのとした笑いのある日常を描いた4コマ漫画土佐弁でのおじいちゃんとおばあちゃんのとぼけた掛け合い、幼い孫の意外な利発さ、辛口発言が好評とされる[2]。また、2007年8月23日に連載1000回(単行本4巻収録)を達成した。

基本設定 編集

基本的に登場人物の年齢は登場時から変わっていない。高知県吾川郡いの町が基本舞台となる。

主な登場人物 編集

よしき
多趣味で、好きなことを突き詰めるタイプ。頑固な性格だが、孫にはとことん甘い。野球ずきで阪神タイガースファン。酒とコーヒーが好き。手品が得意。
くにえ
歳を取るにつれ天真爛漫な性格に磨きがかかってきており、熱しやすく冷めやすい。土佐はちきん。一時期、ヨン様のファンだった。
たくみ
幼稚園に通う5歳児。共働きの両親が帰ってくるまで、祖父母(よしきとくにえ)の家で過ごしている。そのためか、たまに年寄り臭い行動をとる。野菜のズッキーニが好き。
くによし
よしき、くにえの子どもで、4人姉弟の末っ子だが長男。たくみの父。公務員。花粉症でその時期にはマスクを着用している。
みか
くによしの妻でたくみの母。出版関係の会社に勤務。

その他の登場人物 編集

まこと
たくみの友達。坊主頭が特徴。
しゅうさく
こちらもたくみの友達。ゲーマーでよくゲームをしており、ゲームを欲しがっては母親を困らせている。兄がいる。初期は暗い性格だったが最近では明るい存在で準レギュラーとなっている。
はやと
たくみの友達。ときどき余計なことをいう。
よしきの友達(名前不明)
3つの髪が特長。よくよしきと飲み会へ行く。何度も禁煙しようとしていた。これまでに3回禁煙を試みたが、うち2回は失敗している。  
もとひろ
よしきの友達。自分の俳句が新聞にのったことがある。読売ジャイアンツファン。
くにえの友達(名前不明)
後ろの髪が丸いのが特長。くにえとよく買い物に行く。
くにえの友達
こちらも名前不明。太った体形が特長。チワワを飼っている。
サイボーグババア
いつでも手袋に日傘にサンバイザーをつけたおばさん。「サイボーグババア」はたくみが付けたあだ名である。
たかひろ
自称虫博士。
竹内
たくみの友達。花粉症。2010年3月31日にどこかへ引っ越した。彼は一度も顔を出したことがない。

ちなみにモデルは作者の元担当記者である。

単行本 編集

きんこん土佐日記 1[2]
2004年(平成16年)4月1日 - 2005年(平成17年)4月1日までの1年分(300本)を収録。また、書き下ろし作品や黒潮マンガ大賞佳作のストーリー漫画も同時収録。ISBN 4875031653
きんこん土佐日記 2
2005年(平成17年)4月2日 - 2006年(平成18年)4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやWab版や「えんぴつで描くきんこん土佐日記」や「きんこん土佐弁教室」も同時収録。ISBN 4875031599
きんこん土佐日記 3
2006年(平成18年)4月3日 - 2007年(平成19年)4月1日までの1年分を収録。4月1日のエイプリルフール漫画が、2007年(この巻)のみ3本立てだった。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版も同時収録。ISBN 4875031491
きんこん土佐日記 4
2007年(平成19年)4月2日 - 2008年(平成20年)4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版も同時収録。ISBN 4875031459
きんこん土佐日記 5
2008年(平成20年)4月2日 - 2009年(平成21年)4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版も同時収録。ISBN 4875031351
きんこん土佐日記 6
2009年(平成21年)4月2日 - 2010年(平成22年)4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版や「きんこんコラム」も同時収録。ISBN 4875031300
きんこん土佐日記 7
2010年 (平成22年) 4月2日 - 2011年 (平成23年) 4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版や「村岡メモ」も同時収録。ISBN 4875031254
きんこん土佐日記 8
2011年 (平成23年) 4月2日 _ 2012年 (平成24年) 4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版や「実録はちきん4コマ」も同時収録。ISBN 4906910084
きんこん土佐日記 9
2012年 (平成24年) 4月2日 - 2013年 (平成25年) 4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版も同時収録。たくみのしおり付き。
きんこん土佐日記 10
2013年(平成25年) 4月2日 - 2014年(平成26年)4月1日までの1年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナーやカラー版も同時収録。キャミさんのしおり付き。
きんこん土佐日記 11
2014年(平成26年)4月2日 - 2015年(平成27年) 4月1日までの1年分を収録。11巻からカバーデザインを一新。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決コーナー、カラー版や新コーナー「くにえのすくらっぷ」も同時収録。初版に限りふじやんのしおり付き。
きんこん土佐日記12
2015年(平成27年)4月2日ー2016年(平成28年)4月1日までの一年分を収録。書き下ろし作品やタイトルイラストのなぞ解決のコーナー、カラー版も同時収録。 探検服姿でポーズを決めるおじいのしおり付き
きんこん土佐日記13
2016年(平成28年)4月2日ー2017年(平成29年)4月1日までの一年分を収録。書き下ろし作品やカラー版も同時収録。初版には新作の限定カラー4こま特製しおり付き


脚注 編集

  1. ^ きんこん土佐日記”. 高知新聞. 2016年12月1日閲覧。
  2. ^ a b きんこん土佐日記 (1) 単行本書評”. 高知新聞. 2007年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月12日閲覧。

参考文献 編集

外部リンク 編集