こんぴら2は、かつて加藤汽船が所有しジャンボフェリーが運航していたフェリー

こんぴら2
明石海峡を航行するこんぴら2(2010年撮影)
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 加藤汽船
運用者 ジャンボフェリー
建造所 林兼船渠
母港 神戸港
姉妹船 りつりん2
信号符字 JJ3664
IMO番号 8909408
MMSI番号 431000457
経歴
起工 1989年6月
竣工 1989年12月
終航 2022年12月17日
最後 2023年2月20日~バングラデシュチッタゴンで解体
要目
総トン数 3,664トン
全長 115.91m
型幅 20.00m
型深さ 11.60m
デッキ数 上甲板上4層(第1旅客甲板、第2旅客甲板、航海船橋甲板、羅針儀甲板)、上甲板下2層(車両甲板、タンク等)
機関方式 ディーゼル
主機関 8PC2-6Lx2(過給機付4サイクル8シリンダ)2基
推進器 固定ピッチプロペラ×2軸
出力 8,826キロワット(12,000PS)
航海速力 18.50ノット
旅客定員 475名
車両搭載数 8tトラック61台 乗用車38台
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概要 編集

神戸港新港フェリーターミナル(兵庫県神戸市)と高松東港香川県高松市)を結ぶ航路に就航していた。2003年まで加藤汽船が運航していたが、2003年からは僚船「りつりん2」とともにジャンボフェリー株式会社が運航した。林兼船渠の976番船として1989年に竣工し、先代の双胴船「こんぴら」に代わって神戸 - 高松航路に就いた。就航時の神戸港の発着場は東神戸フェリーセンターであったが、1999年3月より新港フェリーターミナル(新港第三突堤)になった。2000年に一部改造を受けている。

2018年7月12日高松港6時34分発神戸行の同フェリーが高松港出港直後に配電盤故障により航行不能となった。

2022年7月18日坂手港7時20分発神戸行きの同フェリーが8時40分ごろ姫路沖で事故を起こした。その後30分遅れで神戸港に到着した。

2022年10月22日にこんぴら2の後継船となる新造船あおいが就航。同時にりつりん2がプレミア席設置工事に伴うドック入りのため、本船とあおいの2隻体勢で運航。

2022年12月6日神戸発13時30分が最終運航の予定だったが、りつりん2の工事の遅れにより引退が12月17日に延期された[1]

2022年12月17日、神戸港11時20分発小豆島経由高松行きを最後に引退。航海回数52,537回・航海距離約655万km(地球約163.7周分)・主機エンジン稼働時間は国内最長の約212,800時間を記録した[2]

引退後は海外に売却され、モンゴル船籍となる[3]。ジャンボフェリー側には「客室改装などを行い、東南アジアで活躍予定」であると伝えられていたが[4]、 2023年2月20日、バングラデシュチッタゴンの船舶解体場にビーチングし、現地で解体される[5]

船内設備 編集

船室 編集

  • 和室 - 3階、カーペット敷大部屋、電源コンセント付、女性専用ルームあり
  • 洋室 - 2階、ソファーシートおよびリクライニングシート(うどん県シート)、全席電源コンセント付、女性専用ルームあり
  • 個室 - 1階、シングルルーム、夜行便のみ利用可能、電源コンセント付
  • チャイルドルーム - 3階
  • ドライバーズルーム(和室) - 3階

設備 編集

5階
4階
  • スカイラウンジ(カーペット和室)
  • ゲームルーム
3階
  • 授乳室
  • ドライバーロビー
2階
  • ロビー
  • インフォメーション
  • ショップ・うどんコーナー
  • 浴室・サウナ(男性用のみ)
  • シャワー室(女性用のみ)

脚注 編集

  1. ^ 「33年間ありがとう、こんぴら2」キャンペーン”. ジャンボフェリー (2022年11月18日). 2022年11月22日閲覧。
  2. ^ 艦船ニュース ジャンボフェリーの「こんぴら2」引退 33年の航跡にピリオド - 世界の艦船
  3. ^ MarinTraffic ship KONPIRA No.2 (Ro-Ro Passenger Ship)”. 2023年2月18日閲覧。
  4. ^ ジャンボフェリー【公式】「#こんぴら2 は、客室改装などを行い……」”. ジャンボフェリー (2023年1月18日). 2023年2月18日閲覧。
  5. ^ Simone (2023年2月16日). “Konpira No.2 venduta per la demolizione” (イタリア語). Pianeta Navi. 2023年2月20日閲覧。

外部リンク 編集