そば米汁(そばごめじる)またはそば米雑炊(そばごめぞうすい)は、徳島県三好市郷土料理とくしま市民遺産[1]及び農山漁村の郷土料理百選[2]の1つに選定されている。

そば米汁
別名 そば米雑炊
発祥地 日本の旗 日本
地域 徳島県三好市
主な材料
食物エネルギー
(1人分あたり)
165 kcal (691 kJ)
類似料理 雑炊
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概要 編集

そば米とは、塩ゆでしたソバの実の殻を剥いて乾燥させたものであり[3]、そば米汁は、そば米を野菜や鶏肉などと一緒にイリコのだし汁と薄口しょうゆで煮た料理[4][5]。ソバを粉にしないで実のまま食べるのは、全国でもめずらしいとされる[3][6]

徳島県三好市の祖谷地方は、土地が痩せており高い山に囲まれているため稲作に向かず、ヒエムギとともにソバが栽培されてきた[5][7]源平合戦に敗れて祖谷地方に逃げてきた平家の落人達が、都をしのんで正月料理に作ったものが、そば米汁の起源だと云われている[3][6]

出典 編集

  1. ^ とくしま市民遺産”. 徳島市公式ウェブサイト. 2020年8月15日閲覧。
  2. ^ 郷土料理百選パンフレット”. 農林水産省. 2020年8月15日閲覧。
  3. ^ a b c そば米雑炊…徳島県”. 農林水産省. 2020年8月15日閲覧。
  4. ^ 「食楽食彩 徳島・祖谷のそば米雑炊 ほろほろ素朴な食感」『読売新聞』、2004年11月3日、18面。
  5. ^ a b 「食ルポ 祖谷のそば米雑炊 香り高くのどごしつるり」『日本経済新聞』、1989年7月18日、18面。
  6. ^ a b 徳島県・香川県(P21)” (PDF). 郷土料理百選パンフレット. 農林水産省. 2020年8月15日閲覧。
  7. ^ 南省至「四国「食」紀行 そば米雑炊 徳島県祖谷地方 手塩にかけた晴れの膳」『読売新聞』、2002年5月21日、28面。

外部リンク 編集