ときど1985年7月7日[4] - )は、日本のプロゲーマージャパン・eスポーツ・プロライセンス保持者[5]。本名、谷口一(たにぐち はじめ)[6]沖縄県那覇市生まれ、神奈川県横浜市育ち。株式会社CELLORB取締役。REJECT所属[1]

ときど
谷口一
(Hajime Taniguchi)
Evo 2016出場時
基本情報
生誕 (1985-07-07) 1985年7月7日(38歳)
沖縄県
国籍 日本の旗 日本
愛称 Murderface
選手情報
現況 活動中
現所属 CELLORB
REJECT[1]
Sony Music Entertainment[2]
ロートジーOXYロート製薬[2]
ゲーム ザ・キング・オブ・ファイターズ
ストリートファイター
優勝 Capcom vs. SNK 2 - EVO 2002 [3]
Super Street Fighter II Turbo - EVO 2007[3]
ストリートファイターV - EVO 2017[3]
獲得賞金 $98,921.45
チーム
2011 The Traveling Circus
2011–2016 Mad Catz
2017–2019 Echo Fox
2023– REJECT
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来歴 編集

麻布中学校・高等学校卒業後、1浪して東京大学理科一類入学[7]。2009年東京大学工学部マテリアル工学科卒業。2010年東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻修士課程中退[8]。その学歴から「東大卒プロゲーマー」として知られる[9]

父は材料工学者で東京医科歯科大学名誉教授谷口尚[10][11]。母は歯科医師の谷口幸子。母方の祖父は金秀グループ創業者の呉屋秀信

小学生の頃に従兄弟と遊んだバーチャファイター2で本格的にゲームに熱中する。その従兄弟が持っていた攻略本に、「バーチャの鉄人」と呼ばれる有名プレイヤーが載っていたことからゲーマーの存在を知る。

プロゲーマーを目指したのは、梅原大吾のプロ宣言がきっかけ。当時は大学院に在学中だったが、研究内容に興味が持てなかったことや、アメリカの会社からスポンサー契約の申し出を受けたこと、そして親の後押しもあり、中退してプロゲーマーの道へ進む[12]

2017年7月、ラスベガスで開催された世界最大の格闘ゲーム大会EVO2017に参加。2000人以上が出場したストリートファイター5部門で優勝する[13]

2020年、第49回ベストドレッサー賞スポーツ部門受賞[14]

2024年4月8日、株式会社CELLORB取締役に就任。

名前の由来 編集

中学1年の頃に初めて参加したザ・キング・オブ・ファイターズ'98の大会で、八神庵のジャンプキック(んでック)から闇払い(うしたぁ!)[注 1]という連続技しか使わなかったことから。それを見た友人に「もう“ときど”でいいじゃん」と言われ、それ以来「ときど」と名乗っている[15]

そのほかのニックネームとして、国内では「アイス・エイジ」(勝利のために徹底的に合理性を追求するプレイスタイルから、氷河期のように寒い = 派手さがなくつまらないという意味)[16]、海外では「Murder Face」(プレイ中の表情が殺し屋に見えたため)[17]などがある。

著書 編集

出演 編集

ウェブテレビ 編集

テレビ番組 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 庵が「闇払い」を出す時に発する台詞

出典 編集

  1. ^ a b プロ格闘ゲーマー「ときど」選手がプロチーム「REJECT」に加入!”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年7月7日閲覧。
  2. ^ a b [インタビュー]ついにeスポーツ業界に「選手会」が成立。ストリートファイターの選手5名が先鋒となって,選手のためのより良い環境を模索していく”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年7月7日閲覧。
  3. ^ a b c Yin-Poole, Wesley. “Tokido crowned Street Fighter 5 Evo 2017 champion”. Eurogamer. 2017年7月17日閲覧。
  4. ^ Tokido / ときど [@tokidoki77] (2013年7月7日). "2013年7月7日8時30分のツイート". X(旧Twitter)より2023年7月7日閲覧
  5. ^ プレイヤー”. 日本eスポーツ連合. 2023年7月7日閲覧。
  6. ^ 「東大卒なのに」と言われた日本人ゲーマー、ときど。「東大卒だからこそ」世界で輝く”. Newsweek日本版. 2021年9月5日閲覧。
  7. ^ ゲーム毎日8時間、東大も攻略 プロゲーマーときどさん”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2023年7月7日閲覧。
  8. ^ 【「東大卒」が、なぜプロゲーマーに?】 未知のキャリアを切りひらく情熱は「仲間」から生まれる”. リクナビNEXTジャーナル. リクルート. 2023年7月7日閲覧。
  9. ^ 勝利から「何を学ぶか」で強さが決まる 東大卒プロゲーマー・ときど氏に聞く”. 日経BizGate. 日本経済新聞社. 2023年7月7日閲覧。
  10. ^ e-sports世界トッププレイヤー・ときど、ゲーム練習とジムの往復 超ストイックな日常”. Abema TIMES. AbemaTV. 2023年7月7日閲覧。
  11. ^ Creating a champion: How a father's trip abroad led Tokido to the top”. ESPN. 2023年7月7日閲覧。
  12. ^ 東大卒「ときど」選手が語るプロゲーマー人生 eスポーツを舞台に海外でも活躍”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2023年7月7日閲覧。
  13. ^ 世界最大の格闘ゲーム大会「EVO2017」で日本人のときど選手が優勝”. ねとらぼ. ITmedia. 2023年7月7日閲覧。
  14. ^ ベストドレッサーに選ばれたプロゲーマーときど、授賞式ではエキシビションマッチも”. +Digital. マイナビ. 2023年7月7日閲覧。
  15. ^ 東大卒プロゲーマー“ときど”が語る、プロゲーマーのプライド、“本当の勝ち負けは試合の勝敗じゃなくてお互いの納得””. 電ファミニコゲーマー. 株式会社マレ. 2023年7月7日閲覧。
  16. ^ なぜ「ときど優勝」で格ゲーマーは泣いたのか 東大卒プロゲーマーの情熱と“友情、努力、勝利””. ねとらぼ. ITmedia. 2023年7月7日閲覧。
  17. ^ Player - Capcom Pro Tour”. カプコン. 2022年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月7日閲覧。

外部リンク 編集