アイスランドカモメ(氷島鴎、学名:Larus glaucoides)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。

アイスランドカモメ
アイスランドカモメ Larus glaucoides
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: カモメ属 Larus
: アイスランドカモメ
L. glaucoides
学名
Larus glaucoides
Meyer, 1822
和名
アイスランドカモメ
英名
Iceland Gull
Larus glaucoides


分布 編集

北極圏に分布し、カナダ北東部やグリーンランドで繁殖する。冬期はアメリカ東北部やアイスランドイギリス等に渡り越冬する。名前に反して、アイスランドでは繁殖を行わない。

日本では迷鳥して記録されているが、記録数は少ない。これまで記録されたのは、北海道千葉県だけである。

形態 編集

全長約56cm。全身やや青みがかかった灰白色だが、成鳥では頭から頸にかけて灰褐色斑がある。雌雄同色。嘴が他のカモメ類と比べて小ぶりで、頭部の形が丸みを帯びていることが本種の特徴である。

類似種と識別点 編集

シロカモメと似ているが、本種の方がやや小型で、頭部の形が丸みを帯びていることと、翼の先端が尾端よりかなり突出していることで区別できる。 カナダカモメとは、翼の先端が白く体の上面の色がやや淡いことから区別できる。

亜種 編集

  • L. g. glaucoides
  • L. g. kumlieni


参考文献 編集

  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年
  1. ^ Larus glaucoides (Species Factsheet by BirdLife International)

関連項目 編集