アイム・アウタ・タイム

アイム・アウタ・タイム」("I'm Outta Time")とはイギリスのロックバンド、 オアシスのアルバム『ディグ・アウト・ユア・ソウル』の7曲目に収録され、後にシングルカットされた楽曲。「ショック・オブ・ザ・ライトニング」に続くこの曲は、リードボーカリストのリアム・ギャラガーによって作曲され、2008年12月1日にリリースされた[1]

アイム・アウタ・タイム
オアシスのシングル
収録アルバムディグ・アウト・ユア・ソウル
リリース2008年12月1日
規格7インチビニール, CD, デジタル・ダウンロード
録音アビーロード・スタジオ, ロンドン
ジャンルオルタナティブ・ロック
時間4:10 (アルバム)
3:55 (ビデオ)
3:49 (スタジオ)
レーベルBig Brother
作詞者リアム・ギャラガー
プロデュースデイヴ・サーディー
ミュージックビデオ
"I'm Outta Time" - YouTube

構成 編集

この曲は、1980年のジョン・レノンの最後のインタビューの1つから取られた彼の短いスピーチのサンプルを特徴としている[2]。スピーチサンプルは次の通り。

"As Churchill said, it's every Englishman's inalienable right to live where the hell he likes. What's it going to do, vanish? Is it not going to be there when I get back?"

"チャーチルが言ったように、好きなところに住むのはすべてのイギリス人の不可侵の権利だ。このまま消えてしまうのか?俺が帰ってきたときには、もうそこにはないのか?" [3]

評価 編集

この曲は、ファンだけでなくバンド自身からもアルバムのハイライトとして注目されており、ノエルは「騙し絵のように素晴らしい」と評した[4] 。 また、音楽評論家からも賞賛されており、NMEは「フォームへの回帰」とし、オアシスが崇拝するロックバンドであるビートルズの音楽と比較した[5]

1994年の「シェイカーメイカー」以来、オアシスのシングルとしては初めてトップ10入りを逃し、22作続いたトップ10入りの記録は途絶えた(「ワンダーウォール」と「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」の間にリリースされた52位の「ウィブリング・リヴァリー」はカウントされない)。全英トップ75には2週間しか入らず、オアシスのシングルとしては史上最低の記録となった。フランスでは48位に留まったが、フランスのシングルチャートでは合計28週間ランクインし[6]、オアシスのシングルとしては史上最長を記録した。

ミュージック・ビデオ 編集

ミュージックビデオは2008年11月にリリース。モノクロームで撮影されたビデオは「月に照らされたイギリスの風景を通したシュールな旅」で、唯一のバンドメンバーであるリアムが映っている。WIZの監督によるこのビデオは、ボートンオンザウォーター周辺で撮影された[7]。ビデオの終盤付近で、リアムは横になって横顔をクローズアップして撮影されている。これは、レノンのアルバム「イマジンの裏表紙のアートワークに似ており[8] 、また1973年のアルバム「マインド・ゲームスの表紙にも似ている。

カバー 編集

2009年12月2日にBBCのライブラウンジでリリー・アレンによってカバーされた。

パーソナル 編集

収録曲 編集

CD (RKIDSCD55)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(album version)Liam GallagherLiam Gallagher
2.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(Twiggy Ramirez remix)L. GallagherL. Gallagher
3.ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニング- The Shock of the Lightning」(Jagz Kooner remix)Noel GallagherNoel Gallagher
7" (RKID55)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(album version)L. GallagherL. Gallagher
2.「トゥ・ビー・ホエア・ゼアーズ・ライフ - To Be Where There's Life」(Neon Neon remix)Gem ArcherGem Archer
7" (RKID55X)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(Twiggy Ramirez remix)L. GallagherL. Gallagher
2.「ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニング - The Shock of the Lightning」(Jagz Kooner remix)N. GallagherN. Gallagher
Digital bundle
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(album version)L. GallagherL. Gallagher
2.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(Twiggy Ramirez remix)L. GallagherL. Gallagher
3.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(demo)L. GallagherL. Gallagher
American iTunes EP[9]
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(album version)L. GallagherL. Gallagher
2.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(remix)L. GallagherL. Gallagher
3.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(demo)L. GallagherL. Gallagher
4.「ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニング - The Shock of the Lightning」(Jagz Kooner remix)N. GallagherN. Gallagher
5.「トゥ・ビー・ホエア・ゼアーズ・ライフ - To Be Where There's Life」(Neon Neon remix)ArcherArcher
日本盤 SICP 2163[10]
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(album version)L. GallagherL. Gallagher
2.「アイム・アウタ・タイム - I'm Outta Time」(remix)L. GallagherL. Gallagher
3.「トゥ・ビー・ホエア・ゼアーズ・ライフ - To Be Where There's Life」(Neon Neon remix)ArcherArcher
4.「ウェイティング・フォー・ザ・ラプチャー - Waiting for the Rapture」(Alt Version #2)N. GallagherN. Gallagher
5.「トゥ・ビー・ホエア・ゼアーズ・ライフ - To Be Where There's Life」(A Richard Fearless Production)ArcherArcher

脚注 編集

  1. ^ “Oasis Announce New Single”. Oasis. (2008年11月3日). http://www.oasisinet.com/NewsArticle.aspx?n=703 2008年11月6日閲覧。 
  2. ^ Oasis - Track Reviews : I'm Outta Time”. NME (2008年11月19日). 2008年12月12日閲覧。
  3. ^ Video Premiere: Oasis - I’m Outta Time”. Blog Stereopark (2008年11月6日). 2011年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月12日閲覧。
  4. ^ Oasis – I'm Outta Time – Single Review”. Unreality Music (2008年11月18日). 2008年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月12日閲覧。
  5. ^ “Oasis – Track Reviews : I'm Outta Time”. NME. (19 November 2008). https://www.nme.com/reviews/oasis/10011 2008年12月12日閲覧。. 
  6. ^ lescharts.com – Oasis – I'm Outta Time”. lescharts.com (2009年6月21日). 2009年6月21日閲覧。
  7. ^ Oasis puts Bourton-on-the-Water in a trance”. Gloucester Citizen. 2015年5月14日閲覧。
  8. ^ “I'm Outta Time - Video now available on iTunes!”. Oasis. (2008年11月19日). http://www.oasisinet.com/NewsArticle.aspx?n=706 2008年12月12日閲覧。 
  9. ^ “Oasis to release exclusive iTunes EP”. NME. (2008年12月8日). http://www.nme.com/news/oasis/41524 2009年3月14日閲覧。 
  10. ^ Sony Music Online Japan : オアシス : アイム・アウタ・タイム”. Sonymusic.co.jp (2009年3月18日). 2012年2月24日閲覧。

参考文献 編集