アオラキ/マウント・クック国立公園

ニュージーランドの国立公園

アオラキ/マウント・クック国立公園Aoraki/Mount Cook National Park)は、ニュージーランド南島にある国立公園の一つである。

Aoraki/Mount Cook National Park
地域 ニュージーランドの旗南島
最寄り マウント・クック・ヴィレッジ英語版トワイゼルなど。
座標 南緯43度44分 東経170度06分 / 南緯43.733度 東経170.100度 / -43.733; 170.100座標: 南緯43度44分 東経170度06分 / 南緯43.733度 東経170.100度 / -43.733; 170.100
面積 707 km2
創立日 1953年
運営組織 ニュージーランド環境保全省

この地域は、1953年10月に保護地域として登録されていたエリアを合わせ、国立公園として正式に制定され、1990年には近隣の国立公園らと共にテ・ワヒポウナムの名称でユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録された。

地理 編集

最寄の町は、65km離れたトワイゼルである。トワイゼルにおいて、国道8号英語版から分岐した国道80号英語版の終着地点が、アオラキ/マウント・クック村である。マウント・クック・ヴィレッジでは、従業員やガイドが暮らすことを許可されている[1]

アオラキ/マウント・クック国立公園は約700km2の広さをもち、総面積の40%が氷河に覆われている[2]。ニュージーランドにある20の3000mを超える山のうち、アスパイアリング山を除く19の山がこの公園に位置する[2]。標高3754mのクック山マオリ語:Aoraki、アオラキ)がニュージーランド最高峰で、英語名は、19世紀のジェームズ・クックから由来し[2]、アオラキは、マオリ族の伝説にのこる少年の名前に由来する[2]。他にタスマン山、セフトン山、エリー・ド・ボーモン山などがある。

中でもクック山の東側に位置するタスマン氷河は温帯地方で最大の氷河として有名。

生態系 編集

アオラキ/マウント・クック国立公園のほとんどが森林限界よりも標高が高いため、森林が存在しない[2]。とはいえ、300種以上の植物が公園に自生している。マウンテンバターカップ英語版やデイジーが自生する一方[2]で、移入種として、1950年に導入され夏に駆除が行われている繁殖力旺盛なルピナスが見られる。

公園内には、約40種類の鳥類が生息している[2]。公園内の鳥類で、最も知られているものは、ミヤマオウム(ケア、キーア)である[2]。ケア以外の鳥類では、イワサザイ英語版ニュージーランドハヤブサ英語版ミナミオオセグロカモメクロセイタカシギも生息する[2]

公園内には、昆虫類や爬虫類も数多く見られる。ノミの仲間であるマウントクックノミ英語版は、雪線で見ることができる[2]。また、アカジタミドリヤモリ英語版も生息する[2]

脚注 編集

  1. ^ Aoraki/Mount Cook National Park Long-term community plan”. ニュージーランド環境保全省. 2013年9月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k Features”. ニュージーランド環境保全省. 2013年9月8日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集