DB9は、イギリスの自動車メーカーであるアストンマーティンが製造した、クーペまたはオープンカータイプのスポーツカーである。

アストンマーティン・DB9
DB9
リア
概要
製造国 イギリス
販売期間 2004年 - 2016年
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドア クーペ
2ドア ドロップヘッドクーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5935cc V型12気筒 DOHC
最高出力 456PS/477PS/517PS
最大トルク 570Nm/600Nm/620Nm
変速機 6速MT/6速AT
前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン
前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,740mm
全長 4,710mm
全幅 1,875mm
全高 1,270mm
車両重量 1,710kg
系譜
先代 DB7
後継 DB11
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概要 編集

2003年のフランクフルトモーターショーで発表、2004年からクーペの「DB9」が発売された。同年、オープンカーの「DB9 ヴォランテ」を追加。

DB7」の後継車種であり、車両サイズでは「V8ヴァンテージ」と「ヴァンキッシュ」の中間に位置する。

2008年にマイナーチェンジを実施。また2013年にもマイナーチェンジを行い「ヴィラージュ」が年次アップデートした上で、「DB9」を名乗ることとなった。

特徴・機構 編集

  • アストンマーティン独自のボンド接着アルミスペースフレームたるVHプラットフォーム(=Vertical Horizontal Platform:ボディサイズを問わずグループ各社で幅広く活用できる汎用ボディ構造の意)を採用したことにより、車体の軽量化と高いボディ剛性を実現している。
  • V型12気筒エンジンを搭載するスポーツカーとしては軽量な部類に入り、0-100km/h加速は4.5秒(タッチトロニック2-2009年モデル)という俊足である。
  • 4人乗りで、トルコン式オートマチックトランスミッションモデルが用意されるなど、GTカーとしての性格も持ち合わせる。
  • 搭載されているZF製6速ATは「タッチトロニック2」と呼ばれ、変速はセンターコンソール上部のボタンかステアリングのパドルで行う。従来のようなシフトレバーがないのが特徴的である。
  • 内装には、革、木、金属などをふんだんに使っている。変わったところでは、をスライスして造られたウッドパネルをセンターコンソールに装着することもできる。
  • 他の同年代のアストンマーティン車も同様だが通常のものとは針が逆周り(つまり反時計回り)のタコメーターを備える。
  • 「DB9 ヴォランテ」の幌はソフトトップであり、開閉時間は17秒である。
  • 日本での価格は2,265.5-2,310万円(2015年モデル)。右ハンドルと左ハンドルが選択できる。

ラインナップ 編集

  • DB9/DB9 ヴォランテ(2004年-2008年)
    5.9リットル V型12気筒 DOHCエンジン(456PS/570Nm)、6速ATまたは6速MT、駆動方式はFR。
  • DB9/DB9 ヴォランテ(2009年-2012年)
    5.9リットル V型12気筒 DOHCエンジン(477PS/600Nm)、6速ATまたは6速MT、駆動方式はFR。
  • DB9/DB9 ヴォランテ(2013年-2016年)
    5.9リットル V型12気筒 DOHCエンジン(517PS/620Nm)、6速AT、駆動方式はFR。

モータースポーツ 編集

 
2005年ALMS プチ・ルマン、DBR9 - GT1

2004年からアストンマーティン・レーシングがDB9をベースとしたレーシングマシンDBR9で、ル・マン24時間レースアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)、FIA GT選手権に参戦、2009年にはSUPER GTのGT500クラスにも参戦している。2010年から開催されているFIA GT1世界選手権では2年連続でメーカーズチャンピオンを獲得している。

関連項目 編集

外部リンク 編集