アップルバレー (ミネソタ州)

アメリカ合衆国ミネソタ州の都市

アップルバレー英語: Apple Valley)は、アメリカ合衆国ミネソタ州ダコタ郡にある都市。人口は5万6374人(2020年)。ミネアポリスの南に位置し、ミネアポリス・セントポール都市圏に含まれる。2013年、雑誌「マネー」の「アメリカで一番住みやすい街」調査にて17位を記録した。2007年は28位、2010年は20位だった[4]

アップルバレー
Apple Valley
秋のアップルバレー
秋のアップルバレー
アップルバレーの旗
標語:植える、育てる、繁栄する[1]
ダコタ郡内の位置
ダコタ郡内の位置
座標: 北緯44度43分55秒 西経93度13分03秒 / 北緯44.73194度 西経93.21750度 / 44.73194; -93.21750座標: 北緯44度43分55秒 西経93度13分03秒 / 北緯44.73194度 西経93.21750度 / 44.73194; -93.21750
アメリカ合衆国
ミネソタ州
ダコダ郡
法人化1969年
行政
 • 市長Mary Hamann-Roland
面積
 • 計17.57 mi2 (45.51 km2)
 • 陸地16.86 mi2 (43.67 km2)
 • 水面0.71 mi2 (1.84 km2)
標高955 ft (289 m)
人口(2020年)[2]
 • 計56,374人
 • 密度3,200人/mi2 (1,200人/km2)
等時帯中部標準時UTC-6
 • 夏時間(DST中部夏時間UTC-5
ZIPコード55124
市外局番952
FIPS code27-01900
GNIS feature ID0639415[3]
ウェブサイトci.apple-valley.mn.us

歴史 編集

アップルバレーは1969年に設立し、以前は「レバノン」という地名だった[5]不動産ディベロッパーでありこの地域の初期の開発責任者だったオリン・トンプソンは、ミネアポリス・セントポール都市圏の中で将来有望な土地を探していた。ヘンリー・ブロバックスの会社はレバノンに潜在的な価値を見いだしており、シーダー通りにすでに4軒の家を建てていた。トンプソンはブロバックスとパートナー契約する事にした。彼の会社がカルフォルニアアップルバレーにあった事から、この地域を「アップルバレー」と名付けた。ブロバックスは「郡道42号を東に向かってレバノンに入ってくると、カルフォルニアのアップルバレーを思い出させる」と語っている[6][7]

地理 編集

アメリカ合衆国国勢調査局によると、アップルバレーの総面積は17.57 mi2(45.51 km2)で16.86 mi2(43.67 km2)が陸地で 0.71 mi2(km2)が水域である[8]。市内には起伏があり、一番低い地点と高い地点では30メートル以上の高低差がある。市内のダウンタウンおよび居住区(開発が始まった頃の中心部)は浅い渓谷部となっており、多くの土地は開発途上である。

人口統計 編集

アップルバレーはミネソタ第2下院選挙区に属し、2018年時点で共和党のJason Lewisが選出されており、ミネソタ議会においては上院がGreg Clausen(民主党系政党DFL、57区)、下院が Erin Maye Quade(民主党系政党DFL、57A区)とAnna Wills(共和党、57B区)となっている。

2010年の国勢調査[9]
  • 人口: 49,084人
    • 18,875世帯
      • 18歳以下の子持ちの世帯: 35.2%
      • 結婚して一緒に住んでいる世帯: 56.7%
      • 夫がいない女性の世帯: 10.2%
      • 妻がいない男性の世帯: 4.0%
      • 家族がいない世帯: 29.1%
      • 家族すべてが独立している世帯: 23.6%
      • 65歳以上が一人で住んでいる世帯: 6.4%
    • 13,382家族
  • 平均世帯構成: 2.58人
  • 平均家族構成: 3.07人
  • 年齢の中央値: 37.9歳
    • 18歳以下: 25.4%
    • 18~24歳: 8.3%
    • 25~44歳: 27.5%
    • 45~64歳: 30.2%
    • 65歳以上: 9.6%
    • 男女比率: 48.5% 対51.5%
  • 人口密度: 2,911.3人/mi2(1,124人/km2)
  • 1,162.51 mi2(448.8 km2)当たり19,600の家屋
  • 人種構成
2000年の国勢調査
  • 人口: 45,527人
    • 16,344世帯
      • 18歳以下の子持ちの世帯: 42.5%
      • 結婚して一緒に住んでいる世帯: 63.7%
      • 旦那がいない女性の世帯: 9.0%
      • 家族がいない世帯: 24.1%
      • 家族すべてが独立している世帯: 19.3%
      • 65歳以上が一人で住んでいる世帯: 4.0%
    • 12,405家族
  • 平均世帯構成: 2.77人
  • 平均家族構成: 3.21人
    • 18歳以下: 29.7%
    • 18~24歳: 7.2%
    • 25~44歳: 33.1%
    • 45~64歳: 24.4%
    • 65歳以上: 5.5%
    • 女性100人に対し男性の比率: 95.6人
    • 18歳以上の女性100人に対し男性の比率: 92.4人
  • 人口密度: 2,625.5人/mi2(1,013.8人/km2)
  • 953.6 mi2(368.2 km2)当たり16,536 の家屋
  • 人種構成
    • 白人: 91.81%
    • アフリカ系: 1.91%
    • ネイティブ・アメリカン: 0.29%
    • アジア系: 3.9%
    • 太平洋諸島系: 0.04%
    • ヒスパニック系およびラテン系: 2.0%
    • その他: 2.57%

ここ数年アップルバレーの人口はミネソタ州の中で最も急速に伸びているが、限られた建設可能地を消費してしまっている事から1990年代からその成長はゆっくりになっている。

  • 世帯当たりの収入の中央値: 69,752ドル
  • 家族当たりの収入の中央値: 79,335ドル

(2007年の調査での各76,789ドル及び$86,874ドルから上がっている)

  • 男性の収入の中央値: 50,636ドル
  • 女性の収入の中央値: 33.315ドル
  • 一人当たりの収入: 29,477ドルで
  • 1.1%の家族及び2.1%の人口が貧困層 (このうち2.0%が18歳以下で3.8%が65歳以上)

経済 編集

「Apple Valley's 2016 Comprehensive Annual Financial Report」[10]によると、従業員数が多い企業は以下の通りである。

# Employer # of Employees
1 Independent School District 196 1,414
2 ターゲット・コーポレーション 520
3 Uponor 400
4 ダコタ郡 384
5 ウォルマート 350
6 Augustana Care 265
7 Menards 250
8 Wings Financial Federal Credit Union 225
9 ミネソタ動物園 220
10 Apple Valley Medical Clinic 200

芸術・文化と名所 編集

年間行事

アップルバレーでは7月4日に「Apple Valley Freedom Days」[11]が開催され、地元のマーチングバンドや自治体や企業が参加するパレードが開催され、夜には花火も催される。

2月には「Apple Valley Winter Carnival」が開催され、アイススケートメダル探しゲーム・コンテスト・子供向けイベントなどが開催される。

ミネソタ動物園

アップルバレーにはミネソタ動物園があり、世界の各地域から数百の動物達が飼育されており、幾つかのトレイルコースから構成されている。

また水族館も併設されており、南アフリカのペンギンやニホンザルも飼育されている[12]

教育 編集

アップルバレーには6つの小学校、3つの中学校、3つの高校がありIndependent School District 196によって運営されている。また2つの総合型高校があり、11年生および12年生向けに「School of Environmental Studies」というマグネットスクールが開校されている。

またIndependent School District 196では3つの小学生レベルのマグネットスクールを開校しており[13]

に特化している。

また生徒によっては、ミネソタ州の入学に関する法律に基づきアップルバレー以外の公立学校に通う事も可能である[14]

交通 編集

アップルバレーには州間高速道路35E、Cadar Ave.、郡道42号線の3つがメインの道路となっている。高速77号線は北からアップルバレーに入り込み郡道23号線とCadar Aveとなる。

また平日はMinnesota Valley Transit社が運営する通勤バスがミネアポリスのダウンタウンやセントポールへ多く運行されている。また最近Red Line社が「モール・オブ・アメリカ」までバスを運行するようになった。

著名人 編集

脚注 編集

  1. ^ City of Apple Valley Minnesota”. City of Apple Valley Minnesota. 2012年10月16日閲覧。
  2. ^ Quickfacts.census.gov”. 2024年3月27日閲覧。
  3. ^ US Board on Geographic Names”. United States Geological Survey (2007年10月25日). 2008年1月31日閲覧。
  4. ^ “MONEY Magazine: Best places to live 2013”. (2013年). http://time.com/money/2791427/17-apple-valley-mn/ 2013年11月2日閲覧。 
  5. ^ City of Apple Valley”. City of Apple Valley. 2007年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月6日閲覧。[出典無効]
  6. ^ “The Transformation of a Dakota Community Lebanon Township to Apple Valley An Agrarian Township Becomes a Residential Success”. Over the Years 30 (1): 25. (December 1990). オリジナルのOctober 6, 2007時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071006165354/http://www.cityofapplevalley.org/Resident_Info/Historical_Information/OverTheYears.pdf 2007年1月27日閲覧。. 
  7. ^ Profile for Apple Valley, Minnesota, MN”. ePodunk. 2012年10月16日閲覧。[出典無効]
  8. ^ US Gazetteer files 2010”. United States Census Bureau. 2012年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月13日閲覧。
  9. ^ American FactFinder”. United States Census Bureau. 2012年11月13日閲覧。
  10. ^ City of Apple Valley 2016 CAFR
  11. ^ http://www.avfreedomdays.com/
  12. ^ Minnesota Zoo”. mnzoo. 2007年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月6日閲覧。
  13. ^ Independent School District 196”. ISD 196. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月6日閲覧。
  14. ^ Open Enrollment”. Minnesota Department of Education. 2010年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月19日閲覧。
  15. ^ David Fischer”. Hockey's Future. 2012年10月14日閲覧。
  16. ^ Karl Goehring”. hockeydb.com. 2012年10月14日閲覧。
  17. ^ Duke Lands Jahil Okafor, Tyus Jones”. ESPN. 2015年4月18日閲覧。
  18. ^ Trevor Laws”. The Official Site of Notre Dame Athletics. 2012年10月14日閲覧。
  19. ^ Rhys Lloyd Profile”. FoxSports.com. 2012年10月16日閲覧。
  20. ^ Derek Rackley”. databaseFootball.com. 2012年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月16日閲覧。
  21. ^ 'Carolyn Jane Deshon Rodriguez (obituary), St. Paul Pioneer, March 10, 2002

外部リンク 編集