アバンダン

ディープ・パープルのアルバム

アバンダン』(原題:Abandon)はディープ・パープルが1998年春に発表した16枚目のスタジオ・アルバム。1994年に加入した3代目ギタリストのスティーヴ・モーズには2枚目、オリジナル・メンバーのジョン・ロードには最後のアルバムになった。

Abandon
ディープ・パープルスタジオ・アルバム
リリース
録音 1997年~1998年
ジャンル ハードロック
時間
レーベル EMI (UK)
CMC International (US)
プロデュース ディープ・パープル/ロジャー・グローヴァー
ディープ・パープル アルバム 年表
紫の証
(1996)
アバンダン
(1998)
バナナズ
(2003)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
Allmusic3/5stars[1]

解説 編集

「アバンダン」(Abandon)とは「永遠に去る、完全にあきらめる」の意味だが、本作のタイトルはイアン・ギランの"A band on"(「仕事中のバンド」という意味)という駄洒落に由来する。

「ブラッド・サッカー(Bludsucker)」は、『ディープ・パープル・イン・ロック』(1970年)に収録された同名曲(Bloodsucker)の再録音版である。このような旧作の再録音は、彼等の他のスタジオ・アルバムには無い本作だけの特徴であった。

「ドント・メイク・ミー・ハッピー(Don't Make Me Happy)」は誤ってモノラル仕上げにされてしまい、修正はされずにそのまま発表された。シングル盤で発表された異なる録音版はステレオで収録されている。

彼等は本作発表に続いて、1998年から1999年にかけて「ア・バンド・オン・ツアー」(A Band On Tour)と名付けたワールド・ツアーを行なった。再結成後15年にして初めてオーストラリア公演を行ない[注釈 1]、1999年4月20日のメルボルン公演を収録したライブ・アルバム「Total Abandon: Australia '99」と同名DVDを発表した。

収録曲 編集

特記なき楽曲はイアン・ギランスティーヴ・モーズジョン・ロードロジャー・グローヴァーイアン・ペイスの共作。

  1. エニ・フール・ノウ・ザット - Any Fule Kno That - 4:29
  2. オールモスト・ヒューマン - Almost Human - 4:26
  3. ドント・メイク・ミー・ハッピー - Don't Make Me Happy - 4:56
  4. セヴンス・ヘヴン - Seventh Heaven - 5:25
  5. ウォッチング・ザ・スカイ - Watching the Sky - 5:26
  6. フィンガーズ・トゥ・ザ・ボーン - Fingers to the Bone - 4:47
  7. ジャック・ルビィ - Jack Ruby - 3:48
  8. シー・ワズ - She Was - 4:19
  9. ホワッツアネーム - Whatsername - 4:26
  10. ’69 - '69 - 4:59
  11. イーヴル・ルイ - Evil Louie - 4:56
  12. ブラッドサッカー(ニュー・ヴァージョン) - Bludsucker (リッチー・ブラックモア、ギラン、グローヴァー、ロード、ペイス) - 4:27

メンバー 編集

その他 編集

  • フロリダ州アルタモントスプリングズ、グレッグライクスタジオにて、97-98年に録音
  • プロデュース:ディープ・パープル/ロジャー・グローヴァー
  • エンジニア:ダレン・シュナイダー
  • エンジニア:キース・アンドリュース
  • プラチナ・ポスト・スタジオにてミックス:ダレン・シュナイダー
  • アシスタント・エンジニア:ケント・ハフナグル&シャノン・ブラディ
  • マスターディスク制作:グレッグ・カルビ、ニューヨークにて

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ Erlewine, Stephen Thomas. アバンダン - オールミュージック

注釈 編集

  1. ^ ディープ・パープルとしては、第4期メンバーによる1975年の公演以来。