アビシニアクイナ(学名:Rougetius rougetii) は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。本種のみでアビシニアクイナ属を形成する。

アビシニアクイナ
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: アビシニアクイナ属
Rougetius
: アビシニアクイナ
R. rougetii
学名
Rougetius rougetii
(Guérin-Méneville, 1843)
和名
アビシニアクイナ
英名
Rouget's Rail

分布 編集

エチオピアエリトリアの高地に分布する。

形態 編集

体長約30cm。体の上面は暗いオリーブ色がかった褐色で、顔は暗褐色で眼先に赤茶色の線斑がある。体の下面は赤みがかった栗色である。虹彩は赤褐色、嘴と脚は灰赤色である。

生態 編集

草地や荒地の湿地に生息する。日中は茂みの中に潜んでおり、夕方や明け方に活動する。

植物の種子や昆虫類、甲殻類、小型の爬虫類を食べる。

川辺の茂みの中に営巣し、1腹4-8個の卵を産む。

人間との関係 編集

開発による生息地の環境破壊が原因で生息数は減少している。

参考文献 編集

  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、60-61、164頁。