アマルーラ(Amarula)は、南アフリカ共和国クリームリキュールである。砂糖クリームマルーラと呼ばれるアフリカ果物から作られる。アルコール含量は17%で、2009年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)で金メダルを受賞する等、国際的にも高い評価を得ている[1]。わずかに果実味のあるキャラメルの風味を持つ。南アフリカ以外では、ブラジルでも人気がある。

歴史 編集

アマルーラは、南アフリカ共和国のサザン・リカー・カンパニー(現在はディスティル・グループ傘下)によって、1989年9月にリキュールとして初めて市販された。アマルーラ・スピリットは、1983年に発売された[2]

種類 編集

  • アマルーラ・クリームリキュール 17% ABV
  • アマルーラ・エチオピアコーヒークリームリキュール 15.5% ABV
  • ラズベリー、チョコレート&アフリカバオバブクリームリキュール 15.5% ABV - 2019年発売
  • アマルーラ・バニラスパイスクリームリキュール 15.5% ABV
  • アマルーラ・ビーガン・リキュール 15.5% ABV
  • カニーサ限定版 15.5% ABV - 本商品の収益は、密猟者の罠で負傷した孤児でアルビノの赤ちゃんゾウであるカニーサのリハビリに使われる[3]

ゾウを絡めたマーケティング 編集

アフリカゾウは、マルーラの果実を好んで食べ、マルーラはゾウと結び付けられるため、ディスティル社は、そのシンボルにゾウを採用し、ゾウ保存活動の支援を行うとともに、ダーバンクワズール・ナタール大学に、教授のロブ・スロトウをリーダーとしてアマルーラ・ゾウ研究プログラム(AERP)を共同設立した[4]。このプログラムでは、ゾウの生息域を保護し、野生での未来を守ることを目的として、主にアフリカゾウの生活の方法、移動の範囲や行動を研究している[5]

また、ゾウをテーマにした収集アイテムを製造している[6]

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ Amarula Cream Liqueur: Ratings and Review Summary for Amarula”. Proof66.com. 2013年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月21日閲覧。
  2. ^ Datta, P.T. Jyothi (2007年7月7日). “Capturing the taste of Africa”. The Hindu Business Line (Kasturi & Sons). オリジナルの2009年2月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090216203657/http://www.thehindubusinessline.com/2007/07/08/stories/2007070850261800.htm 2009年2月9日閲覧。 
  3. ^ Amarula Khanyisa”. 2023年10月7日閲覧。
  4. ^ Preliminary results of the Pilanesberg Elephant Project”. Elephant Projects. University of Natal. 2009年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月9日閲覧。
  5. ^ The Amarula Elephant Research Programme” (2014年5月4日). 2014年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月27日閲覧。
  6. ^ “Amarula launches on-pack Win-an-Elephant promotion”. TalkingRetail.com (Metropolis International Group). (2007年11月19日). http://www.talkingretail.com/products/drinks-news/amarula-launches-on-pack-win-an-elephant-promotion 2011年2月23日閲覧。 

外部リンク 編集