アラバスター(Alabaster)は美しい白色の鉱物の変種のひとつ。

アラバスターを使ったランプ
イギリスのアラバスター彫刻 (15世紀)

その特徴的な美しい白さゆえに、アラバスターは白いものの形容として、例えば英語では"alabaster skin"(白く滑らかな肌)といった表現で詩や歌などで使われている。

種類 編集

アラバスターとよばれるには2種類あり、それぞれ石膏(CaSO4・2H2O)と方解石(CaCO3)という2つの異なった鉱物の変種である。現代ではアラバスターは石膏のもの(雪花石膏[1]という)をさし、方解石のアラバスターは一般に古代のものをさす。

両者の違いは硬さによって簡単に判別できる。石膏のものはモース硬度が1.5から2であり、で傷つけることができる(爪の硬度は2.5)。一方、方解石のものは硬度が3で爪で傷つけることができない。さらには、方解石のアラバスターは炭酸カルシウムなので塩酸にとけるが、石膏のものは反応しないことでも判別できる。

性質・特徴 編集

脚注 編集

  1. ^ 文部省 編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2 

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集