アルグス As 410Argus As 410)は、1938年に最初に生産された小型航空機用の倒立V型空冷エンジンである[1]

現存するアルグス As 410

設計と開発 編集

As 410は以前のアルグス社のエンジンから発展したものであり、新たな製造技術を用いることでより高い回転速度出力を得ていた。このエンジンは、冷却用の深いフィンを刻んだ105 mm x 115 mmという小さなシリンダーアルミニウムシリンダーヘッド、ギア駆動のスーパーチャージャー合金鋼クランクシャフトマグネシウム合金クランク・ケースから構成されている。エンジン重量は約315 kg、出力465 PS (459 hp, 342 kW) at 3,100 rpmであった。およそ2万8,700基のエンジンが製造された[2]

外観で特徴あるのはプロペラ軸先端の羽の付いたスピナーであった。これは風車のように空気の流れにより駆動され、可変ピッチ式プロペラのアクチュエーター用の動力に使用された。

より高出力で改良されたアルグス As 411はこのAs 410から発展した。

搭載機 編集

要目 編集

(As 410)

関連項目 編集

出典 編集

脚注 編集

  1. ^ Jane's 1989, p.286.
  2. ^ Gunston 1989, p.16.

参考文献 編集

  • Gunston, Bill. World Encyclopedia of Aero Engines. Cambridge, England. Patrick Stephens Limited, 1989. ISBN 1-85260-163-9
  • Jane's Fighting Aircraft of World War II. London. Studio Editions Ltd, 1989. ISBN 0-517-67964-7

外部リンク 編集