アルゼンチンの軍事(アルゼンチンのぐんじ)では、アルゼンチンの軍事組織(国軍)であるアルゼンチン共和国軍(アルゼンチンきょうわこくぐん、西:Fuerzas Armadas de la República Argentina)について記述する。

アルゼンチン共和国軍
Fuerzas Armadas de la República Argentina
派生組織 アルゼンチン陸軍
アルゼンチン海軍
アルゼンチン空軍
アルゼンチン国家憲兵隊
アルゼンチン沿岸警備隊
指揮官
最高司令官 大統領 ハビエル・ミレイ
国防大臣 ルイス・ペトリ
Luis Petri
参謀長 ホルヘ・チェバリエル空軍大将 (Jorge Chevalier)
2003年5月20日 - )
総人員
兵役適齢 18歳から
現総人員 74200人(2018)[1]
財政
予算 61億USドル(2018年)
軍費/GDP 1.3%(2005年)
関連項目
歴史 アルゼンチンの軍事史英語版
イギリス軍のラ・プラタ侵攻英語版
アルゼンチン独立戦争
パラグアイ独立戦争スペイン語版
ボリビア独立戦争
アルゼンチン内戦スペイン語版
チリ独立戦争スペイン語版英語版
シスプラティーナ戦争
大戦争
三国同盟戦争
チャコ地方の征服スペイン語版
砂漠の征服作戦英語版
コンドル作戦
マルビナス戦争(フォークランド戦争)
湾岸戦争
アルゼンチン軍の階級
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2018年時点で全軍種総員74,200人[1]アルゼンチン大統領の指揮の下、国防省傘下の陸海空の三軍と内務省統制下の2個の治安組織からなる。

アルゼンチン国家憲兵隊スペイン語版英語版は国境警備や戦略的重要拠点の警備にあたり、アルゼンチン沿岸警備隊スペイン語版英語版領海と内水河川の警備にあたる。

アルゼンチン軍は伝統的に、アメリカ合衆国との防衛協力および兵器供給の関係性を維持している。このほかにより小規模ながら、イスラエルドイツフランススペインおよびイタリアとの間でも兵器の供給を受けている。

組織構成 編集

アルゼンチン軍は国防省の権限の下、5つの軍種と2種類の指揮統制系統で構成されている。

2006年6月12日、ネストル・キルチネル大統領は国軍の教義の近代化の為、1988年の施行以来、長年に渡り政府の懸案であった国防法の執行を進めた。国防法により国軍は外国勢力からの攻撃に対して運用されると定義され、軍上層部の削減を促した。これにより各軍の指揮権を国軍合同参謀総長に集約させた。

国防組織 編集

治安組織 編集

付属機関 編集

  • 国軍合同参謀本部(EMCFA
  • 戦略情報国家局(DNIEM
  • 軍地理機関(IGM
  • 国軍情報機関(IIFA
  • 国軍科学技術研究センター(CITEFA
  • アルゼンチン平和維持活動共同訓練センター(CAECOPAZ

歴史 編集

国際活動 編集

アルゼンチンは湾岸戦争の際にラテンアメリカで唯一、軍艦と輸送機を派遣した。

国際連合平和維持活動(PKO)には、国際連合キプロス平和維持軍国際連合ハイチ安定化ミッションやフォンセッカ湾、クロアチアおよびボスニアに部隊を派遣した。国際連合キプロス平和維持軍ではボリビアブラジルチリパラグアイペルーおよびウルグアイの各国軍がアルゼンチン派遣団に組み込まれ、ラテンアメリカ合同部隊の先例となった[2][3]

1999年以降、2006年6月時点までアルゼンチン軍工兵部隊は、コソボ平和安定化部隊におけるラテンアメリカから派遣された唯一の軍隊として、イタリアの旅団に組み込まれていた。

2006年時点でアルゼンチン軍は以下の国際活動に派遣している。

この他に、国際連合休戦監視機構国際連合西サハラ住民投票ミッション国際連合リベリア・ミッション国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション国際連合スーダン派遣団および国際連合コートジボワール活動に監視員を派遣した。

脚注 編集

  1. ^ a b Military Balance 2018[要文献特定詳細情報]
  2. ^ アルゼンチン陸軍 UNFICYP
  3. ^ イギリス陸軍 UNFICYP

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集