アルベルト・ホセ・アルバカーキAlberto Jose Alburquerque, 1986年6月10日 - )は、ドミニカ共和国サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。北米独立リーグ・アトランティックリーグロングアイランド・ダックス所属。

アル・アルバカーキ
Al Alburquerque
ロングアイランド・ダックス
デトロイト・タイガース時代
(2011年8月12日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 (1986-06-10) 1986年6月10日(37歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 アマチュア・フリーエージェントとしてシカゴ・カブスと契約
初出場 2011年4月15日 オークランド・アスレチックス
年俸 $1,100,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとカブス傘下時代 編集

2003年シカゴ・カブスと契約。

2004年に傘下ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ(DSL)のDSLカブス英語版でプロデビュー。13試合(うち先発6試合)に登板して、4勝1敗1セーブ、防御率1.57の成績を残した[2]

2005年トミー・ジョン手術のリハビリのため試合には出場せず、2006年に傘下ルーキー級アリゾナリーグ(AZL)のAZLカブス英語版で復帰。

マイナー時代は相次ぐ故障に悩まされ、2007年は肘と肩の痛みで2度故障者リストに入り、2008年4月には肩の手術を受けている[3]

ロッキーズ傘下時代 編集

2009年7月2日にジェフ・ベイカーとのトレードで、コロラド・ロッキーズへ移籍[4]

2010年はAA級タルサ・ドリラーズ防御率4.98に終わり、シーズンオフにFAとなった[5]

タイガース時代 編集

ロッキーズ退団後は数球団が獲得に興味を示したが、11月19日に40人枠に入れるメジャー契約を提示したデトロイト・タイガースへ移籍した[3]

 
2011年6月22日

2011年はAAA級トレド・マッドヘンズでスタートしたが、4月15日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビュー。リリーフの一員として好投を続けていたが、8月12日の試合前の打撃練習で、ボルチモア・オリオールズロバート・アンディーノが放った打球を頭部に受け、病院に搬送された。翌日には退院したが、脳震盪による故障者リストに入った[6]9月4日に故障者リストから復帰した[5]。ルーキーイヤーながら、防御率1.87という好成績を残した[5]。しかし、12月16日に右肘の手術を受けることが決まり、復帰は翌年のオールスター以降になると見られた[7]

2012年7月後半からマイナーでのリハビリ登板を開始し、9月4日に戦列に復帰した[5]

2014年1月17日にタイガースと83万7500ドルの1年契約に合意した[8][9]。この年は、リリーフ陣の一角に定着し、ア・リーグ10位タイとなる72試合に登板した。スライダーへの依存度を強めたことと、三振を奪うのに拘り過ぎなくなった事で投球内容が安定し[10]、防御率2.51という好成績を記録した[5]

2015年は、3年連続50試合以上となる67試合に登板し、4勝(1敗)を挙げたものの防御率は4.21と悪化した[5]。12月2日にノンテンダーFAとなった[11]

エンゼルス傘下時代 編集

2016年1月19日にロサンゼルス・エンゼルスと1年110万ドルで契約を結んだ[12]。開幕は傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズで迎えた。5月21日にDFAとなり、24日に40人枠を外れる形でAAA級ソルトレイクへ配属された。その後、6月13日にメジャー契約を結んで昇格した。8月8日に再び40人枠外となり、13日に自由契約となった[5]

マリナーズ傘下時代 編集

2016年8月23日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級タコマ・レイニアーズへ配属されたがメジャー昇格はなく、11月7日にFAとなった[5]

ロイヤルズ傘下時代 編集

 
2017年6月24日

2017年1月7日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]。開幕は傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズで迎え、5月10日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]が、21日にDFAとなり、23日にAAA級オマハへ配属された。7月3日に再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。7月24日に再びDFA[15]、29日に自由契約となった[5]

ホワイトソックス傘下時代 編集

2017年8月4日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、傘下のAAA級シャーロット・ナイツへ配属された[5]。9月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。12月1日にノンテンダーFAとなった[5][17]

ブルージェイズ傘下時代 編集

2018年1月25日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ[5]。AAA級バッファロー・バイソンズで25試合に登板、1勝1敗4セーブ、防御率3.77の成績を残していたが[2]、7月2日に自由契約となった[5]

メキシカンリーグ時代  編集

2019年4月12日にメキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約した[5]。モンクローバでは52試合に登板して、1勝1敗4セーブ、防御率3.27という成績を残した[2]

2021年は24試合に登板し、0勝1敗1セーブ、防御率2.78という成績を残していたが[2]、8月26日に退団した[18]

独立リーグ時代 編集

2023年2月16日にアトランティックリーグロングアイランド・ダックスと契約した[19]

投球スタイル 編集

球種は常時90mph台中盤から後半を計測するフォーシームと、スライダーの2つ。非常に高い奪三振率を誇るが、与四球率も高い[20]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2011 DET 41 0 0 0 0 6 1 0 6 .857 182 43.1 21 0 29 4 2 67 4 0 9 9 1.87 1.15
2012 8 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 53 13.1 6 0 8 0 0 18 0 1 1 1 0.68 1.05
2013 53 0 0 0 0 4 3 0 10 .571 220 49.0 39 5 34 5 2 70 9 1 25 25 4.59 1.49
2014 72 0 0 0 0 3 1 1 17 .750 236 57.1 46 7 21 1 3 63 2 2 16 16 2.51 1.17
2015 67 0 0 0 0 4 1 0 7 .800 271 49.0 63 4 33 3 1 58 5 4 29 29 4.21 1.55
2016 LAA 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 12 2.0 2 1 2 0 0 1 0 0 3 1 4.50 2.00
2017 KC 11 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 42 10.0 7 0 6 0 0 9 0 0 4 4 3.60 1.30
CWS 10 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 29 8.0 3 0 2 0 0 5 0 0 1 1 1.13 0.63
'17計 21 0 0 0 0 0 2 0 3 .000 71 18.0 10 0 8 0 0 14 0 0 5 5 2.50 1.00
MLB:7年 264 0 0 0 0 17 8 1 44 .680 1045 245.0 187 17 135 13 8 291 20 8 88 86 3.16 1.31
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



投手(P)












2011 DET 41 3 3 0 0 1.000
2012 8 0 2 0 0 1.000
2013 53 4 2 1 0 .857
2014 72 4 5 0 1 1.000
2015 67 5 9 0 2 1.000
2016 LAA 2 0 0 0 0 ----
2017 KC 11 2 3 0 0 1.000
CWS 10 0 4 0 0 1.000
'17計 21 2 7 0 0 1.000
MLB 264 18 28 1 3 .979
  • 2022年度シーズン終了時

背番号 編集

  • 62(2011年 - 2017年7月23日)
  • 58(2017年9月8日 - 同年終了)

脚注 編集

  1. ^ Alberto Alburquerque Contracts, Salaries, Cap Hits, & Transactions” (英語). Spotrac. 2017年1月10日閲覧。
  2. ^ a b c d Al Alburquerque Stats &Scouting Report”. Baseball America. 2023年2月20日閲覧。
  3. ^ a b Kurt Mensching (2010年11月19日). “Tigers sign RHP Alberto Alburquerque” (英語). Bless You Boys. 2015年12月3日閲覧。
  4. ^ "Cubs acquire infielder Jeff Baker from Colorado" (Press release) (英語). MLB.com (Chicago Cubs). 2 July 2009. 2016年1月27日閲覧
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n MLB公式プロフィール参照。2023年2月20日閲覧。
  6. ^ Jeff Seidel (2011年8月13日). “Improving Alburquerque released from hospital” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  7. ^ John Lowe (2011年12月16日). “Tigers' Al Alburquerque out till All-Star break after elbow surgery” (英語). Detroit Free Press. 2015年12月3日閲覧。
  8. ^ "Tigers agree to 2014 contracts with five players" (Press release). MLB.com (Detroit Tigers). 17 January 2014. 2018年1月26日閲覧
  9. ^ Jason Beck (2014年1月17日). “Tigers agree to one-year, $15.5M deal with Scherzer”. MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  10. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、111頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  11. ^ Jason Beck (2015年12月2日). “Tigers non-tender Feliz, Alburquerque”. MLB.com. https://www.mlb.com/news/neftali-feliz-al-alburquerque-are-free-agents/c-158678612 2018年1月26日閲覧。 
  12. ^ Alden Gonzalez (2016年1月19日). “Angels officially ink reliever Alburquerque” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  13. ^ Jeffrey Flanagan (2017年1月7日). “5 vet pitchers among Royals' spring invitees” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  14. ^ J. Scott Butherus (2017年5月10日). “Royals call up Maness, Alburquerque for 'pen” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  15. ^ Jeffrey Flanagan (2017年7月24日). “Royals deal for SD's Cahill, Maurer, Buchter” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  16. ^ Scott Merkin (2017年9月8日). “White Sox await Rodon's MRI results” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  17. ^ Scott Merkin (2017年11月30日). “Putnam among Sox non-tender possibilities” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  18. ^ AcererosOficialの2021年8月27日のツイート- X(旧Twitter)
  19. ^ SEVEN-YEAR MLB VETERAN AL ALBURQUERQUE JOINS FLOCK”. Long Island Ducks Baseball (2023年2月16日). 2023年2月20日閲覧。
  20. ^ Al Alburquerque » Statistics » Pitching”. FanGraphs Baseball. 2015年12月3日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集