アレイウェイ』 (Alleyway) は、1989年任天堂から発売された、ゲームボーイコンピュータゲームソフト。開発はインテリジェントシステムズ

アレイウェイ
ジャンル ブロックくずし
対応機種 ゲームボーイ (GB)
ニンテンドウパワー (NP)
ニンテンドー3DS (3DS)
開発元 任天堂開発第一部
インテリジェントシステムズ
発売元 任天堂
デザイナー 横井軍平
音楽 山本健誌
人数 1人
メディア 256キロビットロムカセット[1]
発売日 GB
日本 198904211989年4月21日
アメリカ合衆国 198908111989年8月11日
ヨーロッパ 199009281990年9月28日
NP
日本 200008012000年8月1日
3DS
日本 201108032011年8月3日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
売上本数 世界 194万本[2]
その他 型式:日本 DMG-AWA
アメリカ合衆国 DMG-AW-USA
ヨーロッパ DMG-AW-EUR
テンプレートを表示

ゲームボーイ本体と同時発売された4作品のうちの1つ。

システム 編集

内容はブロックくずし。パドル(ボールを跳ね返す、横長い棒の自機)にマリオが乗り込み、ボールを跳ね返してブロックを崩していく[3]。操作は十字キーの左右で行い、Aボタンを押しながら移動で加速、Bボタンを押しながら移動で減速となる。4ステージ以降から、天井にボールが当たるとパドルが短くなり、ボールを跳ね返すことが難しくなる(ミスをすると元に戻る)。ボールを下に落とすと1ミス。セーブ機能はなく[4]コンティニューもできない。

白いブロックを破壊すると1点が入り、以降灰色ブロックが2点、黒いブロックが3点となる。残機は1000点取るごとに1UPする。破壊可能なブロックを全て崩せばステージクリアとなり、次のステージに進む。ブロックが下に下りるステージではある線を越えるとブロックが消えてステージクリアとなる場合もある。ステージ構成は、通常ステージが1マップ×3パターン×8の24ステージに、ボーナスステージが8ステージの全32ステージとなっている[3]。なお、最終ステージをクリアすると最初に戻り、ゲームオーバーになるまで無限ループする。

通常ステージのパターンは3つあり、1~3の順に登場し、これが8回繰り返される。

  1. 通常の1画面ステージ
  2. ブロックがスクロールするステージ
  3. ブロックが下に降りてくるステージ

ボーナスステージを構成するブロックはスーパーマリオシリーズのキャラクターが表現されている。ボーナスステージは通常のステージと異なる点がいくつかある。

  1. 時間制限があり、時間内にブロックを全て崩せばボーナス点が入る。
  2. ボールがブロックを貫通する。
  3. 天井にボールが当たってもパドルは短くならない。
  4. ミスをしてもステージが終わるのみで、残機が減ることはない。
  5. ポーズをかけることができない。

移植版 編集

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 出典
1 アレイウェイ   200008012000年8月1日
ゲームボーイ インテリジェントシステムズ 任天堂 フラッシュロムカセット
ニンテンドウパワー
-
2 アレイウェイ   201108032011年8月3日
ニンテンドー3DS インテリジェントシステムズ 任天堂 ダウンロード
バーチャルコンソール
- [5][6]

評価 編集

評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム      (GB)[7]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー5.75/10.00点[8]
ファミ通19/40点 (GB)[10]
GamesRadar+5.0/10.0点 (GB)[9]
Official Nintendo Magazine61% (Wii)[11]
ファミリーコンピュータMagazine16.80/30点 (GB)[1]
Mean Machines33% (GB)[12]
Power Play (DE)48% (GB)[13]
Retro Gamer31% (GB)[14]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、4・6・6・3の合計19点となっている[15][10]。レビュアーの意見としては、「ボールスピードが速くなると、残像ばっかりで見づらくなるのがつらい」、「『謎の壁』とか『アルカノイド』とかブロック崩し+アルファのゲームがいろいろ出た後で、ブロック崩しオンリーはないんじゃないのかなあって気がする」などと評されている[15]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り16.80点(満30点)となっている[1] 。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ゲームボーイ オールカタログ」では、「凝ったステージがウリのブロック崩し」、「シンプルなのが、かえって好感が持てる」と紹介されている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.50 2.47 3.21 2.97 2.98 2.67 16.80

脚注 編集

  1. ^ a b c d 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、212頁。 
  2. ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5 
  3. ^ a b M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、4ページから5ページ
  4. ^ ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでは、プレイの途中でもセーブ可能な「まるごと保存」の機能があり、プレイ中にセーブしておけば失敗したところからやり直すことができる。
  5. ^ 梶原製作所/木原卓 (2011年7月27日). “週刊 ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年7月第6週分” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月13日閲覧。
  6. ^ ゲームボーイ本体と同時発売『アレイウェイ』がバーチャルコンソールで配信決定”. iNSIDE. イード (2011年7月27日). 2020年11月3日閲覧。
  7. ^ Sutyak, Jonathan. “Alleyway Review”. Allgame. 2014年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月24日閲覧。
  8. ^ Staff (September 1989). “Review of Alleyway”. Electronic Gaming Monthly (3): 15. 
  9. ^ Meunier, Nathan (2011年7月14日). “Alleyway 3DS review”. GamesRadar. Future Publishing. 2011年7月14日閲覧。
  10. ^ a b アレイウェイ まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年1月14日閲覧。
  11. ^ Alleyway for Nintendo 3DS (2011)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  12. ^ Rignall, Julian; Matt Regan (November 1990). “Alleyway Review”. Mean Machines (2). http://www.meanmachinesmag.co.uk/review/41/alleyway.php 2009年6月4日閲覧。. 
  13. ^ Staff (April 1990). “Alleyway” (German). Power Play. https://www.mobygames.com/game/4280/alleyway/reviews/gameboy/ 2008年6月6日閲覧。. 
  14. ^ Jones, Darran (August 2011). “Retrorated – Alleyway”. Retro Gamer (ボーンマス: Imagine Publishing) (92): 97. ISSN 1742-3155. OCLC 489477015. 
  15. ^ a b ファミコン通信』第12号、アスキー、1989年6月9日。 

外部リンク 編集