アレクサンダー・フォン・ヴァーグナー

アレクサンダー・フォン・ヴァーグナー(Alexander von Wagner または Sándor[ʃaːndor] Wagner、 1838年4月16日 - 1919年1月19日)はハンガリー系オーストリア人の画家である。ドイツのミュンヘン美術院で教授を務めた。

アレクサンダー・フォン・ヴァーグナー
Alexander von Wagner
誕生日 1838年4月16日
出生地 オーストリア帝国の旗 オーストリア帝国
ハンガリー王国の旗 ハンガリー王国ペシュト
死没年 1919年1月19日
死没地 ドイツの旗 ドイツ国ミュンヘン
テンプレートを表示

略歴 編集

当時オーストリア帝国の領地であったハンガリーのペシュトに、裁判官の息子に生まれた[1]。15歳の時、ペシュトの高校を中退して、ペシュトに住む風俗画家のヴェーバー(Henrik Weber:1818-1866) から絵を学び始めた[2]。1854年からウィーン美術アカデミーカール・フォン・ブラースに学んだ。友人のリーゼン=マイヤー(Alexander von Liezen-Mayer)とミュンヘンに留学した。1856年にミュンヘン美術院に入学し、カール・フォン・ピロティに学び、フランツ・フォン・レンバッハを中心とする画家グループに加わり、バイエルンの山間地、アレジング(Aresing)やその周囲の地方に写生旅行を行なった。ヴァーグナーも、農民の生活を描いた風俗画や風景画を描いた[3]

1864年から1866年の間、イタリアやスペインを旅した後、1866年にミュンヘン美術院ヘルマン・アンシュッツの助手に任じられ、1869年に美術院の教授に任じられた。そのためハンガリーの国籍を捨てることになった。ヴァーグナーの教えた学生には、ムンカーチ・ミハーイシニェイ・メルシェ・パールヴァーゴー・パールアグハージ・ジュラらのハンガリー人画家もいた[4]。ヴァーグナーが画家として人気が出た後、オーストリア皇后、エリーザベトの肖像画を描いた。

1898年にバイエルン王冠勲章 (Verdienstorden der Bayerischen Krone)を受勲し[5]、貴族に叙せられた。1910年に美術院を退職した。

作品 編集

脚注 編集

  1. ^ Szilvia Rád: Das Leben und Werk des aus Ungarn stammenden Malers und Kunstprofessors Sándor (Alexander) von Wagner (1838–1919)., S. 27.
  2. ^ Szilvia Rád: Das Leben und Werk des aus Ungarn stammenden Malers und Kunstprofessors Sándor (Alexander) von Wagner (1838–1919)., S. 31.
  3. ^ Szilvia Rád: Das Leben und Werk des aus Ungarn stammenden Malers und Kunstprofessors Sándor (Alexander) von Wagner (1838–1919)., S. 128.
  4. ^ Szilvia Rád: Das Leben und Werk des aus Ungarn stammenden Malers und Kunstprofessors Sándor (Alexander) von Wagner (1838–1919)., S. 107.
  5. ^ Bayerisches Statistisches Landesamt (Hrsg.): Hof- und Staats-Handbuch des Königreichs Bayern 1909. Verlag R. Oldenbourg. München 1909. S. 21.

参考文献 編集

  • Constantin von Wurzbach: Wagner, Alexander. In: Biographisches Lexikon des Kaiserthums Oesterreich. 52. Theil. Kaiserlich-königliche Hof- und Staatsdruckerei, Wien 1885, S. 86–88 (Digitalisat).
  • Wagner, Alexander (von). In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 35: Waage–Wilhelmson. E. A. Seemann, Leipzig 1942, S. 28.
  • Ödön Gábor Pogány: Die ungarische Malerei des 19. Jahrhunderts. 1971.
  • Szilvia Rád (Rad): Das Leben und Werk des aus Ungarn stammenden Malers und Kunstprofessors Sándor (Alexander) von Wagner (1838–1919). Mit besonderer Berücksichtigung seiner Münchner Jahre.