アンブライドルド (Unbridled) とはアメリカ合衆国競走馬種牡馬である。

アンブライドルド
欧字表記 Unbridled
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1987年
死没 2001年10月18日
Fappiano
Gana Facil
母の父 Le Fabuleux
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 タータンファームズ
馬主 フランシス・ジェンター
調教師 カール・ナフツガー(アメリカ
競走成績
タイトル エクリプス賞最優秀3歳牡馬(1990年)
生涯成績 24戦8勝
獲得賞金 448万9475ドル
勝ち鞍
GI ケンタッキーダービー 1990年
GI ブリーダーズカップ・クラシック 1990年
GI フロリダダービー 1990年
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競走馬時代 編集

デビュー前 編集

1987年、アメリカ合衆国フロリダ州のタータンファームズに生まれ、当歳時に生産者の解放セールに出され、ここでフランシス・ジェンターに7万ドルで購買された[1]

2歳時のデビュー前の調教において、日本の武豊が跨っている。武は何歳馬なのか聞かされていなかったため跨った時には古馬だと思ったといい、調教後に何勝しているのか関係者に聞いたところデビューしていないと言われて驚いたという[2]

戦績 編集

1989年アメリカ合衆国アーリントンパーク競馬場でデビュー戦を飾った。この年は6戦2勝。

3歳となった1990年は、3戦目のガルフストリームパーク競馬場フロリダダービーを優勝しアメリカ三冠競走の有力候補として名乗りを上げた。ブルーグラスステークスキーンランド競馬場)3着を経て向かった三冠初戦ケンタッキーダービーでは単勝5番人気に支持され、クレイグ・ペレ騎乗のもとで優勝した。最後の2ハロン(残り400m)で記録した24秒4は、ケンタッキーダービー史上では1973年のセクレタリアトに次ぐ2番目に速いタイムだった[1]

残る三冠競走のプリークネスステークスはケンタッキーダービー2着のサマースコールが、ベルモントステークスアイルランドから遠征したゴーアンドゴーが優勝し、アンブライドルドはそれぞれ2着、4着に終わった。にはブリーダーズカップ・クラシックベルモントパーク競馬場)に駒を進め、ここでも単勝4番人気ながら優勝した。騎手はパット・デイ。この年は11戦4勝。エクリプス賞最優秀3歳牡馬を受賞した。

1991年もブリーダーズカップ・クラシック(チャーチルダウンズ競馬場)に出走したが、勝ち馬ブラックタイアフェアーの3着に敗れ、この競走を最後に引退した。この年は7戦2勝。

競走成績 編集

種牡馬時代 編集

競走馬引退後の1992年からゲインズウェイファーム種牡馬となり、1997年からはクレイボーンファームに移動して繋養され、数多くの産駒を送り出したが、2001年10月18日クレイボーンファーム疝痛のため死亡。グラインドストーンは1996年ケンタッキーダービーを優勝し、親子制覇を果たしたほか、計3頭のブリーダーズカップ優勝(2006年現在)馬を送り出し成功を収めている。

代表産駒 編集

母父としての代表産駒 編集

血統表 編集

アンブライドルド血統ファピアノ系 / Aspidistra 4x4=12.50%、 Rough'n Tumble 4x5=9.38%) (血統表の出典)

Fappiano
1977 鹿毛 アメリカ
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛 アメリカ
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Killaloe
1970 鹿毛 アメリカ
Dr. Fager Rough'n Tumble
Aspidistra
Grand Splendor Correlation
Cequillo

Gana Facil
1981 栗毛 アメリカ
Le Fabuleux
1961 栗毛 フランス
Wild Risk Rialto
Wild Violet
Anguar Verso
La Rochelle
母の母
Charedi
1976 青鹿毛 アメリカ
In Reality Intentionally
My Dear Girl
Magic Buckpasser
Aspidistra F-No.1-r


脚注 編集

  1. ^ a b 「Mr.フリスキーの「不敗神話」崩れる!レディ・オーナー半世紀の夢をかなえた伏兵アンブライドルド」『Number』244号、文藝春秋、1990年6月5日発売、pp.77-79
  2. ^ 「[20時間インタビュー]武豊「まじめに競馬の話をしよう」」『Number』278号、文藝春秋、1991年11月5日発売、pp.48-49

外部リンク 編集