アンリ・カガン
アンリ・カガン(Henri B. Kagan、1930年12月15日 - )は、フランスの化学者。現在、パリ第11大学の教授である。ブローニュ=ビヤンクール生まれ。
Henri B. Kagan アンリ・カガン | |
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生誕 |
1930年12月15日(93歳) フランス ブローニュ=ビヤンクール |
国籍 | フランス |
研究分野 | 化学 |
研究機関 | パリ第11大学 |
出身校 |
パリ大学 コレージュ・ド・フランス |
主な業績 | 不斉合成 |
主な受賞歴 | ウルフ賞化学部門(2001) |
プロジェクト:人物伝 |
来歴 編集
ソルボンヌ大学を卒業し、コレージュ・ド・フランスのJ・ジャックの下でポスドク研究を行った。その後、A・オローの助手を経てパリ第11大学に移った。
カガンは不斉合成の分野の草分けとして広く知られている。その発見は、製薬の方面にまで大きな影響を及ぼした。
2001年のノーベル化学賞をバリー・シャープレス、野依良治、ウィリアム・ノールズの3人が受賞し、カガンが選から漏れたことに対しては、大きな議論が沸き起こった。カガンこそがこの分野の草分けであり、受賞にふさわしいと考える人が多かったためである。しかし受賞は3人までに限られており、カガンは受賞を逃した。
カガンは科学アカデミーの会員であり、レジオンドヌール勲章を受勲した。
受賞歴 編集
- 1990年 プレローグ・メダル
- 1991年 アウグスト・ヴィルヘルム・フォン・ホフマン・メダル
- 1998年 Yamada-Koga prize(微生物化学研究会)
- 1998年 名古屋メダル(MSD生命科学財団)[1]
- 1998年 キラリティーメダル(イタリア化学会)
- 1999年 テトラヘドロン賞
- 1999年 センテナリー賞
- 2001年 ウルフ賞化学部門
- 2005年 バウアー賞
- 2002年 高砂香料国際賞「野依賞」
- 2013年 ラヴォアジエ・メダル
- フランス国立科学研究センターシルバーメダル
脚注 編集
- ^ “名古屋メダル受賞者一覧(Gold Medal)”. 公益財団法人MSD生命科学財団. 2022年10月6日閲覧。
参考文献 編集
- Who's who in Western Europe - Google Books. Books.google.ca (2007-01-19). Retrieved on 2014-06-16.
- Henri B. Kagan, Dang-Tuan-Phat (1972). “Asymmetric catalytic reduction with transition metal complexes. I. Catalytic system of rhodium(I) with (−)-2,3-0-isopropylidene-2,3-dihydroxy-1,4-bis(diphenylphosphino)butane, a new chiral diphosphine”. Journal of the American Chemical Society 94 (18): 6429–6433. doi:10.1021/ja00773a028.