イオー・ジマ(USS Iwo Jima, LHD-7)は、アメリカ海軍強襲揚陸艦ワスプ級強襲揚陸艦の7番艦。2005年2月から第2艦隊旗艦を務める。艦名は第二次世界大戦激戦地であった硫黄島に因んで名付けられており、アメリカ海軍所属艦艇の同名の強襲揚陸艦としては2代目、先代は1993年に退役したイオー・ジマ級1番艦イオー・ジマ1961年就役 )である。

イオー・ジマ
基本情報
建造所 インガルス造船所
運用者 アメリカ合衆国の旗 アメリカ海軍
艦種 強襲揚陸艦
級名 ワスプ級強襲揚陸艦
モットー Uncommon Valor
母港 フロリダ州 メイポート海軍補給基地
艦歴
発注 1995年2月28日
起工 1997年12月12日
進水 2000年2月4日
就役 2001年6月30日
要目
排水量 40,530 トン
全長 257 m
吃水 9.1 m
主機 蒸気タービン 2機、2軸
出力 70,000 hp
最大速力 22 ノット
航続距離 9,500 海里
乗員
  • 乗組員:士官・73名、下士官兵・1009名
  • 上陸部隊:1687名
兵装
搭載艇 LCAC-1級揚陸艇×3隻 / LCU上陸用舟艇×2隻 / 機動揚陸艇×12隻
以上、作戦内容により変化。
搭載機 標準構成
AV-8B ハリアーII / F-35B ライトニングII ×6機
AH-1W スーパーコブラ / AH-1Z ヴァイパー ×4機
MV-22B オスプレイ ×12機
CH-53 シースタリオン ×4機
UH-1Y ヴェノム ×3 - 4機
強襲作戦時
MV-22B オスプレイ ×22機
制海作戦時
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艦歴 編集

イオー・ジマは、1996年9月3日インガルス造船所で造船準備が始まり、1997年12月12日に起工される。2000年2月4日に進水し、ミシシッピ州パスカグーラ海兵隊の元司令官チャールズ・C・クルーラク将軍の妻ザンドラ・クルーラク夫人によって2000年3月25日に命名された。乗組員は2001年4月に乗船し、2001年6月23日に2,000名の第二次世界大戦退役軍人を乗せ処女航海に出発する。その多くは硫黄島の戦いの生存者であった。一週間後の6月30日フロリダ州ペンサコーラで就役した。

2006年7月のイスラエルレバノン侵攻に際して、アメリカ人の避難任務に当たっている。

2019年11月15日、フロリダ州メイポート海軍基地にて任務後のオーバーホールを受けている際に、火災が発生。火は5時間にわたって燃え、11人が負傷した。幸いほかの艦船や基地設備への延焼はなかったが、火災原因や船体のダメージは現在調査されている[1]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集