インドロピリー島(インドロピリーとう、Indooroopilly Island)は、オーストラリアクイーンズランド州の州都、ブリスベン郊外のインドロピリー付近を流れるブリスベン川に浮かぶ島である。

概要 編集

インドロピリー島は、全域がインドロピリー島保護公園(Indooroopilly Island Conservation Park)に指定されている。面積は6.34ha。

島と言っても、1974年の洪水の後、干潮時にはインドロピリー島と川岸がつながるようになった。

インドロピリー島にはサウス・イースト・クイーンズランド地域最大、オーストラリア国内でも有数の、オオコウモリ類の繁殖地である。オオコウモリの繁殖期である夏の期間には、数万頭のオオコウモリ類(主にハイガシラオオコウモリ、クロオオコウモリ、オーストラリアオオコウモリの3種)が集まり、巨大なコロニーを作る。日の入り頃の時間になると、一斉に数万頭のオオコウモリ類が飛び立ち、各地に散らばっていくのが、対岸からも観察できる。

特に近年はサウスイーストクイーンズランド地域のオオコウモリ類のコロニーが開発などにより、破壊されたり、乱されることによって、このインドロピリー島のオオコウモリ類にとっての重要度が増している。

サウスバンクから日に一往復しているローンパイン・コアラ・サンクチュアリへのクルーズ船でこの島が確認できる。また、クイーンズランド州野生生物保護団体(Wildlife Preservation Society of Queensland)のブリスベン支部が繁殖期の11月から3月の間に、クルーズ船による観察会を月に一度、催しており、日の入りの飛び立ちを観察している。

参考文献 編集

Stephen Poole & others,Wild Places of Greater Brisbane,Queensland Museum,2004, p.68

Queensland EPA Indooroopilly Island Conservation Park Management Plan (pdf)

関連項目 編集