ウィ・キャント・ダンス

ジェネシスのアルバム

ウィ・キャント・ダンス』(We Can't Dance)は、1991年に発表されたジェネシスアルバムフィル・コリンズ在籍時のラスト・アルバムである。

ウィ・キャント・ダンス
ジェネシススタジオ・アルバム
リリース
録音 1991年3月 - 9月
イングランドの旗 サリー州The Farm
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗ヴァージン
アメリカ合衆国の旗アトランティック
プロデュース ジェネシス、ニック・デイヴィス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(英国・オフィシャルチャート[1]
  • 4位(米国・ビルボードチャート[2]
  • 8位(日本[3]
  • ゴールドディスク
  • 400万枚(米国・RIAA
  • 1,800万枚(全世界)[4]
  • ジェネシス アルバム 年表
    インヴィジブル・タッチ
    1986年
    ウィ・キャント・ダンス
    (1991年)
    ザ・シングル・ヒッツ・コレクション:ライヴ前編
    1992年
    ミュージックビデオ
    「No Son Of Mine」 - YouTube
    「Jesus He Knows Me」 - YouTube
    「I Can't Dance」 - YouTube
    「Tell Me Why」 - YouTube
    「Hold On My Heart」 - YouTube
    テンプレートを表示

    1980年代以降のジェネシスは世界的スーパーグループになっており、特に本国イギリスにおいては国民的人気バンドであった。出す作品すべてが大ヒット(ほとんどが全英1位)を記録するという状況にあった。それはフィル・コリンズのソロ作品でも同様で、かつてのメンバーであるピーター・ガブリエルも同じ地位を獲得していた。そういう意味では、本作はジェネシスの絶頂期に幕を下ろす作品とも言える。

    デューク』(1980年)〜『インヴィジブル・タッチ』(1986年)までの過度なポップ路線から転向し、かつてのようなプログレッシブ・ロックに近い音作りに変わっている。楽曲はすべてメンバー3人よる共作名義となっている。また、シングル・カットされた曲はすべて英米で大ヒットを記録し、相変わらずの人気の高さを見せ付けた。

    収録曲は「ノー・サン・オブ・マイン」や「テル・ミー・ホワイ」のようなメッセージ性の濃い歌から、「ジーザス・ヒー・ノウズ・ミー」や「アイ・キャント・ダンス」のようなポップな楽曲まで、幅広い音楽性を打ち出している。プロモーション・ビデオでもコミカルな映像を作っている。

    売上 編集

    イギリスで1位、アメリカで4位を記録するなど、世界各国で大ヒットを記録した。特に本国イギリスでは自己最高の売上となった。

    シングル・カットされた作品では、「アイ・キャント・ダンス」が全英・全米ともに7位、「ノー・サン・オブ・マイン」が全英6位・全米12位を記録した。

    収録曲 編集

    全曲ともフィル・コリンズマイク・ラザフォードトニー・バンクスの共作。

    1. 「ノー・サン・オブ・マイン」 - "No Son Of Mine" - 6:40
    2. 「ジーザス・ヒー・ノウズ・ミー」 - "Jesus He Knows Me" - 4:16
    3. 「ドライヴィング・ザ・ラスト・スパイク」 - "Driving The Last Spike" - 10:08
    4. 「アイ・キャント・ダンス」 - "I Can't Dance" - 4:01
    5. 「ネヴァー・ア・タイム」 - "Never A Time" - 3:50
    6. 「ドリーミング・ホワイル・ユー・スリープ」 - "Dreaming While You Sleep" - 7:16
    7. 「テル・ミー・ホワイ」 - "Tell Me Why" - 4:58
    8. 「リヴィング・フォーエヴァー」 - "Living Forever" - 5:41
    9. 「ホールド・オン・マイ・ハート」 - "Hold On My Heart" - 4:37
    10. 「ウェイ・オブ・ザ・ワールド」 - "Way Of The World" - 5:39
    11. 「シンス・アイ・ロスト・ユー」 - "Since I Lost You" - 4:09
    12. 「フェイディング・ライツ」 - "Fading Lights" - 10:26

    参加ミュージシャン 編集

    脚注 編集