ウマワカ峡谷(Quebrada de Humahuaca)は、アルゼンチンブエノスアイレスの北1,649 km、アルゼンチン北西部のフフイ州に位置する狭い峡谷である。西と北でアルティプラーノ、東のサブアンデスの丘、南の暖かい渓谷(Valles Templados)に隣接しており、南北方向に約155kmに渡って広がっている。

世界遺産 ケブラーダ・デ・ウマワーカ 
アルゼンチン
ウマワカ渓谷
ウマワカ渓谷
英名 Quebrada de Humahuaca
仏名 Quebrada de Humahuaca
面積 172,116.4375 ha
(緩衝地域 369,648.8125 ha)
登録区分 文化遺産
登録基準 (2),(4),(5)
登録年 2003年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

"Quebrada"という名前(「壊れた」の意味)は、深い谷や渓谷として解釈される。それは11,000人の住人を持つ小都市ウマウアカの名前にちなんでいる。冬には乾燥しているグランデ川スペイン語版(リオグランデ)であるが、夏の水量は豊富である。

この地域は、常に経済的、社会的、文化的コミュニケーションの交差地点であった。先史時代の遺骨によって証明された最初の狩猟採集民の居留地以来、少なくとも10,000年以上に渡り人が居住している。それは15世紀のインカ帝国の隊商が通った道路であり、その後、スペイン独立戦争の数多くの戦いの舞台となり、リオ・デ・ラ・プラタ副王領ペルー副王領との重要な連絡路であった。

2003年7月2日にユネスコ世界遺産に登録された[1]

登録基準 編集

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。

脚注 編集

  1. ^ Quebrada de Humahuaca” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年5月5日閲覧。