ウミケムシ
ウミケムシ(海毛虫)とは環形動物門ウミケムシ科に属する生物の総称である。
ウミケムシ科 | |||||||||||||||
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Chloeia flava
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分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Chloeia flava | |||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||
ウミケムシ(海毛虫) | |||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||
Fireworm | |||||||||||||||
種属 | |||||||||||||||
日本では特にChloeia flavaをウミケムシと称することが多い。この他、ハナオレウミケムシ、セスジウミケムシ、セナジリウミケムシなどがいる。
本項では主にChloeia flavaについて解説する。
形態 編集
体長は13cmに達し、背面の正中線には暗紫色の円斑が並んでいる。
体の側部に毛を持ち、警戒した時に立たせる。この毛は中空で毒液があるため毒針となっており、人でも素手で触れると刺されることがある。刺さると毒が注入される構造なので、毒針を抜いても毒は残る[1]。
生態 編集
Chloeia flavaは本州中部以南、太平洋南西部、インド洋に分布する[3]。比較的暖かい海を好み、京都府の宮津湾辺りにも多い。山形県で発見された例もある[4]。
海底の砂の中に潜っていることが多く、頭部のみを砂上にのぞかせていることもある[5]。
夜は海中を泳ぐ[2]。泳ぐ速度は比較的速い。
肉食であり、動物性プランクトンを捕食する。オキアミ程度の大きさであれば丸飲みすることもできる[6]。
投げ釣りの際に外道としてかかることがある[7]。ただし捕食のために積極的に行動することは少なく、餌を時々動かせば掛からないことが多い。
その他 編集
海中生物を飼育していると個体が偶然混入して、水槽内で大繁殖することがある。増殖速度が比較的速いため、完全駆除には手間がかかる[8]。
種属 編集
ウミケムシ科はかつて遊在目に分類されていた[3]が、今では見直しが行われている。研究者によっても異なり、ウミケムシ目とされることが多い。ウミケムシ科の生物は、100種以上が判明している。
- Amphinome
- Amphinome rostrata Pallas ササラウミケムシ
- Bathychloeia
- Benthoscolex
- Chloiea
- Chloeia flava Pallas ウミケムシ
- Chloeia fusca McIntosh フタスジウミケムシ
- Chloenopsis
- Eurythoe (it)
- Eurythoe complanata ハナオレウミケムシ
- Hermodice(Vermocane)
- Hermodice carunculata (it)
- Hipponoe
- Linopherus
- Notopygos
- Notopygos gigas Horst セナジリウミケムシ
- Notopygos sibogae Horst カノコウミケムシ
- Paramphinome
- Pareurythoe
- Pareurythoe japonica Gustafson ニホンウミケムシ
- Pherecardia
- Pherecardia striata Kinberg タテジマウミケムシ
- Pseudoeurythoe
ギャラリー 編集
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Hermodice carunculata
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ハナオレウミケムシ
注釈、出典 編集
- ^ 串本海中公園のホームページ危険な生き物解説-ウミケムシ
- ^ a b 自然体験活動QQレスキュー隊ウミケムシ
- ^ a b ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版(c)2006, Britannica Japan Co.,Ltd.
- ^ 庄内ニュースフラッシュ 南の海から北上か 「ウミケムシ」 釣れる
- ^ 下関海洋科学アカデミー ウミケムシ
- ^ 動物行動の映像データベース 冷凍のオキアミを飲み込むウミケムシ
- ^ 京都府 丹後の海の生き物(ウミケムシ)
- ^ 海水魚のコトとほかのコト ウミケムシの罠