ウー・ベイビー・ベイビー

ウー・ベイビー・ベイビー」("Ooo Baby Baby")はスモーキー・ロビンソンピート・ムーア英語版が作った楽曲。モータウンのタムラ・レーベルからのザ・ミラクルズ英語版による1965年のクラシック・ヒットとなった。多年にわたってエラ・フィッツジェラルドトッド・ラングレンエスコーツ英語版ファイヴ・ステアステップス英語版リンダ・ロンシュタットなどといった様々なアーティストによるて数多くのカバーバージョンを生み出した。ミラクルズのオリジナルバージョンはローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500で266位にランクされた[1]

ウー・ベイビー・ベイビー
ザ・ミラクルズ英語版シングル
初出アルバム『ゴーイング・トゥ・ア・ゴーゴー英語版
B面 All That's Good
リリース
規格 シングル盤
録音 ヒッツヴィルUSA(スタジオA)、1964年1月21日
ジャンル ソウルポップ
時間
レーベル タムラ / T 54113
作詞・作曲 スモーキー・ロビンソン
ピート・ムーア英語版
プロデュース スモーキー・ロビンソン
ザ・ミラクルズ英語版 シングル 年表
カモン・ドゥ・ザ・ジャーク英語版
1964年
ウー・ベイビー・ベイビー
1965年
トラックス・オブ・マイ・ティアーズ
1965年
テンプレートを表示

ミラクルズのオリジナルバージョン 編集

背景 編集

ロビンソンとミラクルズの同僚ピート・ムーア英語版によって書かれ、ロビンソンがプロデュースした「ウー・ベイビー・ベイビー」はビルボード誌のR&Bシングル・チャートで4位のヒットとなり、Billboard Hot 100でも16位に到達した[2]

ゆっくりとした、後悔の念を歌った「ウー・ベイビー・ベイビー」ではミラクルズのリード・シンガー、スモーキー・ロビンソンをフィーチャーし、男が彼の恋人を騙したことを後悔し、彼の過ちを大目に見て許してくれるように頼んでいる。この曲の非常に感情的な雰囲気はミラクルズのメンバーで、曲の共作者であるピート・ムーア英語版が編曲したミラクルズのタイトなバックグラウンド・ボーカルのハーモニーと、ファンク・ブラザーズ英語版の伴奏を強調する豊かなオーケストラの弦楽編曲によって支えられている。

2004年、ローリング・ストーン誌はこの曲のミラクルズのオリジナルバージョンをローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500の266位に位置付けた[3]。この曲はミラクルズの最もカバーされた楽曲の一つである。

2006年のモータウンのDVD The Miracles' Definitive Performances で、ピートは曲の創造について語っている:「スモーキーと私が書いた曲では、スモーキーとベリーは私にバックグラウンド・ボーカルを任せていた。そしてこのインペリアルズ英語版の大ヒット曲、 "I'm On The Outside (Looking In)" ……この曲を聴いた時、バックグラウンド(のハーモニー)が考えられていて、どう(構成)するのかをスモーキーのボーカルと同じような感じにしたかった。そこでボビー、ロニー、クローデットに電話をかけ、バックグラウンド(ボーカル)をやってみた。そんな曲を念頭に置いていたので……だから「ウー・ベイビー・ベイビー」でも同じような感じにしたかった。」

影響 編集

ジョン・レノンはスモーキー・ロビンソンの大ファンだったので、「ウー・ベイビー・ベイビー」の中の "I'm Crying" の部分をビートルズの楽曲「アイ・アム・ザ・ウォルラス」に借用した。

チャートでの成績 編集

パーソネル 編集

ミラクルズ 編集

その他のクレジット 編集

リンダ・ロンシュタットのバージョン 編集

ウー・ベイビー・ベイビー
リンダ・ロンシュタットシングル
初出アルバム『ミス・アメリカ
B面 ブローイング・アウェイ
リリース
規格 シングル盤
ジャンル リズム・アンド・ブルースソウル
時間
レーベル アサイラム
作詞・作曲 スモーキー・ロビンソン
ピート・ムーア英語版
プロデュース ピーター・アッシャー
リンダ・ロンシュタット シングル 年表
バック・イン・ザ・U.S.A.
1978年
ウー・ベイビー・ベイビー
1978年
ジャスト・ワン・ルック
1979年
テンプレートを表示

背景 編集

1978年、リンダ・ロンシュタットは「ウー・ベイビー・ベイビー」のカバーバージョンを録音し、ダブル・プラチナ・アルバム『ミス・アメリカ』に収録した。 ロンシュタット版のシングルは1979年にアダルト・コンテンポラリー・チャートで2位に、ビルボード・ホット100チャートで7位に達し、R&Bとカントリーのチャートでもヒットした [7]。 このシングルはピーター・アッシャーがプロデュースし、アサイラム・レコードから発売された。 ロンシュタットがスモーキー・ロビンソンとともにモータウン・レコードの25周年を記念したと特別番組 Motown 25: Yesterday, Today, Forever で演奏した「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」と「ウー・ベイビー・ベイビー」の2曲は1983年5月16日に放送された。

チャートでの成績 編集

その他のバージョン 編集

脚注 編集

  1. ^ [1]
  2. ^ The Miracles > Charts & Awards > Billboard Singles”. AllMusic. 2010年2月16日閲覧。
  3. ^ The RS 500 Greatest Songs of All Time”. Rolling Stone. 2006年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月16日閲覧。
  4. ^ a b Joel Whitburn's Top Pop Singles 1955-1990 - ISBN 0-89820-089-X
  5. ^ Cash Box Top 100 5/15/65”. tropicalglen.com. 2015年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月18日閲覧。
  6. ^ Top 100 Hits of 1965/Top 100 Songs of 1965”. www.musicoutfitters.com. 2018年4月18日閲覧。
  7. ^ Linda Ronstadt > Charts & Awards > Billboard Singles”. AllMusic. 2016年2月16日閲覧。
  8. ^ Canada, Library and Archives (2013年7月17日). “Image : RPM Weekly”. bac-lac.gc.ca. 2018年4月18日閲覧。
  9. ^ Tsort. “Song artist 423 - Linda Ronstadt”. tsort.info. 2018年4月18日閲覧。
  10. ^ US Billboard Adult Contemporary chart. December 9, 1978
  11. ^ Whitburn, Joel (2004). Top R&B/Hip-Hop Singles: 1942-2004. Record Research. p. 500 
  12. ^ Cash Box Top 100 1/27/79”. tropicalglen.com. 2015年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月18日閲覧。
  13. ^ a b Canada, Library and Archives (2013年7月17日). “Image : RPM Weekly”. bac-lac.gc.ca. 2018年4月18日閲覧。
  14. ^ Top 100 Hits of 1979/Top 100 Songs of 1979”. www.musicoutfitters.com. 2018年4月18日閲覧。
  15. ^ Cash Box YE Pop Singles - 1979”. tropicalglen.com. 2014年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月18日閲覧。
  16. ^ The Best of Soul Train Live (booklet). Time Life. 2011.

外部リンク 編集