エキノケレウス属Echinocereus)は、主に北アメリカに分布するサボテンである。日本では蝦サボテン類と総称される[1]

エキノケレウス属
篝火
篝火(E. triglochidiatus
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: サボテン科 Cactaceae
: エキノケレウス属 Echinocereus
学名
Echinocereus Engelm.1848
  • 青花蝦(タイプ種)
  • 宇宙殿
  • 美花角
  • 明石丸
  • ローマ蝦 他多数

特徴 編集

 
美花角

形態は球形もしくは小型筒状[1]。刺は強いものから殆どないものまで様々。しばしば根元から分頭し、小山状群落を形成する。花は色彩豊かで開花期間も比較的長いものが多く、いくつかの種は観賞用に栽培される。メキシコ及びアメリカ合衆国南部に100種ほどが分布する[2]。強健で寒さにも強く、開花には冬至過ぎにおいての一定期間の低温および日照を要する[3]

属名の由来 編集

学名ギリシャ語ヤマアラシを意味するἐχῖνος(エキノス)とラテン語ロウソクを意味するcereus(ケーレウス)から造語されたラテン語で、全体として「刺だらけのロウソク」と言った意味を帯びる。英語読みに引っ張られてエキノセレウスと呼ばれることもある[4]

脚注 編集

  1. ^ a b 『サボテン&多肉植物』42頁。
  2. ^ 『サボテン&多肉植物』43頁。
  3. ^ 『サボテン&多肉植物』44頁。
  4. ^ ただし英語ではエカイノシリアスに近い。ラテン語ではエキーノケーレウスとなる

参考文献 編集

  • 『サボテン&多肉植物』日本放送出版協会、1992年1月20日、42-44頁。ISBN 4140400994