エコーバレースキー場

長野県長和町にあるスキー場

エコーバレースキー場(エコーバレースキーじょう)は、長野県小県郡長和町にあるスキー場である。2020-2021シーズンから営業を休止している。

エコーバレースキー場
夏季のゲレンデの一部
所在地 長野県小県郡長和町姫木平
座標 北緯36度7分10秒 東経138度12分0秒 / 北緯36.11944度 東経138.20000度 / 36.11944; 138.20000
標高 1,850 m - 1,450 m
標高差 400 m
最大傾斜 35
コース数 9本
索道数 7本
公式サイト echovalley.co.jp
地図
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概要 編集

「山彦谷」に作られたスキー場なのでこの名前となった。スイスのアンデルマットスキー場と姉妹提携している。各リフト・コースが短く、ロングクルーズを好む向きにはあまり満足度が高くない。左右を車山高原スキー場ブランシュたかやまスキーリゾートにはさまれた位置に存在する。白樺湖・エコーライン・ビーナスラインエリアのスキー場に共通することであるが、晴天率が高い、ということは降雪量は多くなく、人工雪に頼るところが大きい。

沿革 編集

  • 1981年(昭和56年) - 12月、旧長門町が出資する第3セクター、長門町国設スキー場開発株式会社により国設エコーバレースキー場として開業。当初はシングルリフト4基の規模だった[1]
  • 1984年(昭和59年) - 1984-1985シーズンまでに、シングルリフト6基、ペアリフト3基の規模となる[1]
  • 2014年(平成26年) - 2014-2015シーズンより株式会社マックアースによる運営となる[2]
  • 2015年(平成27年) - 2015-2016シーズンから第7ペアリフト、ちびっ子ゲレンデが廃止された。
  • 2016年(平成28年) - 2016-2017シーズンからスノーパークが第7ペアリフトの架かっていたエリアに移動した。
  • 2017年(平成29年) - 7月、経営不振を理由に株式会社マックアースが当スキー場を譲渡する方向で検討しているとの報道があった[3]が、9月、マックアースのシーズン券で滑走可能になった旨が告知され[4]、少なくとも2017-2018シーズンは営業される模様となった。スキー場webサイトでは当初「10月初めに報道発表がある」との告知があったが期日の延期が繰り返されて発表のないまま2ヶ月ほど経過し、不透明さを感じさせていたが、12月1日、新しい経営母体が決まったことが新聞報道された。しかし株式会社マックアースは譲渡先を明らかにしていない[5]。2017-2018シーズンは元アルペンスキーレーサーの平澤岳が「プロデューサー」となった。
  • 2018年(平成30年) - 6月、株式会社マックアースが、エコーバレースキー場・Mt.乗鞍スノーリゾート・白馬さのさかスキー場と福島の箕輪スキー場を、株式会社ブルーキャピタルマネジメント[注 1]に譲渡したことが報道・発表された[6][7]。ブルーキャピタルマネジメントはこれら4スキー場を運営する新会社、株式会社Blue Resortを設立し、引き続き平澤岳が総合プロデューサーとなる。
  • 2020年(令和2年) - スキー場webサイトに「2020年11月28日オープン予定・10月31日迄に詳細を掲載」との記載があったが、11月になってもwebサイトは更新されなかった。10月末、近隣スキー場webサイトの早割シーズン券情報(所持者への割引特典)に「エコーバレースキー場(今シーズン営業しない)」と書かれ[8]、またグループスキー場のMt.乗鞍webサイトにおいて「弊社グループ会社の営業休止について」として当スキー場と白馬さのさかスキー場の営業休止が告知された[注 2]。しかし11月4日にNHKが「長和町に、(当)スキー場から、営業するかどうか検討中との連絡があった」と報じ[9]、スキー場webサイトは「今シーズンの営業発表が遅れ申し訳ない。コロナ禍の現状を踏まえ感染防止対策の検討をしている」とアナウンスするなど、状況ははっきりしていなかった。11月17日、ブルーキャピタルマネジメントが当スキー場を今季休止する旨を既に長和町などに伝えたと報道された。ブルー社は来季以降も数年間営業しない可能性を示しつつ「その後は必ず営業する」と説明しているという[10]。11月18日、スキー場webサイトにおいても「十分なコロナ対策が困難と判断し今期営業を休止する」旨のアナウンスがなされた。
  • 2021年(令和3年) - 2021-2022シーズンも休業する旨のアナウンスがされた。
  • 2022年(令和4年) - 2022-2023シーズンも休業する旨のアナウンスがされた[11]
  • 2023年(令和5年) - 2023-2024シーズンも休業する旨のアナウンスがされた[12]

ゲレンデ 編集

  • ナイターエリア
    • アンデルマット第1 640m 最大35度/平均20度
    • アンデルマット第2 410m 最大25度/平均15度
  • 連絡コース
    • ラビットパス 初級 700m 最大10度/平均6度
  • 上部ゲレンデ
    • ハイローゼン 中級 790m 最大25度/平均13度
    • エコー第1 中級 800m 最大26度/平均13度
    • エコー第2 上級 820m 最大28度/平均13度
    • サンライズ 中級 900m 最大35度/平均14度
  • 林間コース
    • ラブリーバレー第1 初級 1,100m 最大10度/平均8度
    • ラブリーバレー第2 初級 420m 最大10度/平均8度 土日祝日はスローエリア
  • その他
    • ちびっ子ゲレンデ 50m 最大10度/平均5度 スノーエスカレーター有 (ソリ専用ゲレンデ 500円 2015-2016シーズンから廃止)

リフト 編集

  • クワッドリフト 1基
  • トリプルリフト 3基
  • ペアリフト 3基

交通 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 太陽光発電施設運営受託などを手がけており、スキー場経営は初めてとなる。スキー場でも太陽光発電を活用するとしている。
  2. ^ なおこの時点ですでに白馬さのさかスキー場はwebサイトにおいて営業休止を公表していた。しかしその後一転して「白馬さのさか観光協会及び近隣住民の皆様の協力を得てオープンへの目処が立った」として12月25日オープン予定に変更された。

出典 編集

  1. ^ a b 『民鉄要覧 昭和60年版』電気車研究会、1985年9月。ISBN 4-88548-000-0 
  2. ^ “マックアースが県内2スキー場、傘下に 長和「エコーバレー」と大町「ヤナバ」 全株式を取得”. 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社): p. 6. (2014年10月2日) 
  3. ^ “エコーバレーの経営譲渡を検討 長和 スキー場存続前提”. 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社): p. 6. (2017年7月6日) 
  4. ^ 2017.09.22 マックアース30・信越共通シーズン券・信越共通 追加スキー場のお知らせ” (2017年9月22日). 2017年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月26日閲覧。
  5. ^ “長和のエコーバレースキー場 新経営母体が決まる マックアース 譲渡先明かさず”. 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (2017年12月1日) 
  6. ^ “県内3スキー場の事業譲渡 マックアース、再エネ事業会社に”. 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (2018年6月9日) 
  7. ^ スキー場4施設(長野/福島)同時取得に関するご案内” (PDF). 株式会社ブルーキャピタルマネジメント. 2018年6月12日閲覧。
  8. ^ 2020-2021 早割シーズン券 車山高原SKYPARKスキー場”. 2021年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月5日閲覧。
  9. ^ NHK 信州 NEWS WEB コロナ禍で営業休止のスキー場も” (2020年11月4日). 2020年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月5日閲覧。
  10. ^ “エコーバレー、今季営業せず 白馬さのさか、方針変更し営業へ”. 信濃毎日新聞. (2020年11月17日). https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2020111700045 2020年11月17日閲覧。 
  11. ^ スキー場休止のご案内”. 株式会社ブルーキャピタルマネジメント (2022年10月14日). 2022年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月26日閲覧。
  12. ^ スキー場休止のご案内”. 株式会社ブルーキャピタルマネジメント (2023年10月18日). 2023年12月20日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集