エスケープハッチ
エスケープハッチ(Escape Hatch)は、日本のアングロアラブ競走馬である。2006年に当時新記録となる地方競馬通算47勝を達成し、その後更に記録を伸ばした。最終的な勝利数は54で、モナクカバキチに55勝で塗り替えられるまで歴代最多記録であった。
エスケープハッチ | |
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2008年7月20日 高知競馬場 | |
欧字表記 | Escape Hatch |
品種 | アングロアラブ(アラブ血量26.78%) |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 2000年4月9日(24歳) |
抹消日 | 2009年1月13日 |
父 | ミスタージヨージ |
母 | ウインザオール |
母の父 | ハツタダイドウ |
生国 | 日本(北海道門別町) |
生産者 | 小西章 |
馬主 | 西森鶴 |
調教師 | 田中譲二(高知) |
競走成績 | |
生涯成績 | 83戦54勝 |
獲得賞金 | 1360万4000円 |
戦績 編集
2002年12月8日に高知競馬場2歳戦でデビューし2着に終わる。しかし、その後のレースで3連勝し、高知アラブ系の有力3歳馬の一頭となった。
2003年5月4日、高知アラブ三冠の一つであるマンペイ記念で初重賞勝利を飾った。
2004年4月11日には古馬重賞の南国桜花賞に勝利。10月17日のノン・メグ結婚しちゃったネ特別(A1)から、2005年5月5日の立夏特別(A選抜馬)まで9連勝を重ね、ハルウララが去った高知競馬の新たな看板馬として報じられる[要出典]。
2006年9月17日のりんどう特別(A選抜馬)において、ニホンカイキャロルが持っていた当時の地方競馬最多勝記録である通算46勝に並び、次走となった10月1日の尾花特別(A選抜馬)を連勝して、最多勝記録となる通算47勝目を記録した[1]。
アングロアラブ競走馬の減少に伴い、2008年1月1日の高知市長賞以降高知競馬でアラ系競走の編成が無くなり、以降はサラ系E級に属していた。2008年7月20日に54勝目を記録[2]、これが生涯最後の勝利であった。
2008年12月13日の競走を最後に引退することが決まり、2009年1月1日に高知競馬場で引退式が執り行われた[3]。2009年3月15日に北海道新ひだか町の荒木育成牧場に到着し、「エスケープハッチの会」の支援の下余生を送っている。
血統表 編集
エスケープハッチの血統ミルリーフ系(ナスルーラ系)/「アア」表記はアングロアラブ種 「アラ」表記はアラブ種 「*」が付された馬名はシャギア・ギドラン・サラ系 | (血統表の出典) | |||
父 アア ミスタージヨージ 1982 鹿毛 |
父の父 ミルジョージMill George 1966 鹿毛 |
Mill Reef | Never Bend | |
Milan Mill | ||||
Miss Charisma | Ragusa | |||
マタテイナ | ||||
父の母 アア ローレルカップ1982 鹿毛 |
ヘリオス | ブツフラー | ||
ミスハイペリオン | ||||
アラ 伊達錦 | アラ イブンヂアド | |||
アラ 緑林 | ||||
母 アア ウインザオール 1993 鹿毛 |
アア ハツタダイドウ 1980 栗毛 |
アア スマノダイドウ | アア ミトタカラ | |
*トキノメジロ | ||||
アア オーエヌカリム | カリム | |||
アア セフトイチ | ||||
母の母 アア オールムソウ1979 鹿毛 |
アア タガミホマレ | アア ミネフジ | ||
アア バイオレツト 高砂系 | ||||
アア ウインクラー | アア センジユ | |||
アア ジプシー 高砂系 |
脚注 編集
- ^ “エスケープハッチが地方競馬最多勝記録更新!”. keiba.go.jp (2006年10月1日). 2023年9月8日閲覧。
- ^ “エスケープハッチが54勝目”. netkeiba.com (2008年7月20日). 2009年9月8日閲覧。
- ^ “高知けいばオフィシャルサイト-RyomaDerby-井上オークススペシャルブログ”. www.keiba.or.jp. 2022年1月20日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- 競走馬成績と情報 netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ
- エスケープハッチ特集ページ(地方競馬情報サイト)
- 荒木牧場功労馬サポーターズ