エトルタÉtretat)は、フランスノルマンディー地域圏セーヌ=マリティーム県コミューン。石灰質の断崖が続く海岸にある。

エトルタのパノラマ
Étretat

地図
行政
フランスの旗 フランス
地域圏 (Région) ノルマンディー地域圏
(département) セーヌ=マリティーム県
(arrondissement) アーヴル郡
小郡 (canton) Canton de Criquetot-l'Esneval
INSEEコード 76254
郵便番号 76790
市長任期 フランク・コッタル
2008年-2014年
人口動態
人口 1 615人
1999年
人口密度 396人/km2
地理
座標 北緯49度42分26秒 東経0度12分27秒 / 北緯49.707223度 東経0.2075度 / 49.707223; 0.2075座標: 北緯49度42分26秒 東経0度12分27秒 / 北緯49.707223度 東経0.2075度 / 49.707223; 0.2075
標高 平均:8 m
最低:0 m
最高:102 m
面積 4,07km2 (407ha)
Étretatの位置(フランス内)
Étretat
Étretat
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人口 編集

人口の推移
1962 1968 1975 1982 1990 1999
1379 1472 1525 1577 1565 1615
Census count starting from 1962年: Population without double counting

断崖 編集

 
断崖とアーチ状の「アヴァルの門」、円錐形の「針岩」[1]

エトルタは、風雨にさらされてできた自然のアーチを含む断崖でよく知られる。イギリス海峡を挟んで同じ岩石がイギリス側にも広がる。これらの断崖と砂浜が、ウジェーヌ・ブーダンギュスターヴ・クールベクロード・モネといった芸術家たちを魅了してきた[2]。1909年には、モーリス・ルブラン[3]作のアルセーヌ・ルパン・シリーズの小説『奇巌城』の舞台となっている。街の中にはルブランの邸宅を改造した「モーリス・ルブラン博物館『ルパンの隠れ家』 le Clos Lupin, Musée de Maurice Leblanc」が公開されている。

有名なアーチのうち町から見えるのは2つで、アヴァルのアーチ(Porte d'Aval)、そしてポルト・ダモン(Porte d'Amont)である。マンヌポルト(Manneporte)は町から見えない位置にある。

ル・アーヴルからル・トレポールへと伸びるハイキング道GR21が町を通過する。

白鳥号 編集

 
断崖の頂上にある白鳥号記念碑

エトルタは、1927年にパリ=ニューヨーク間無着陸飛行のため出発した白鳥号がフランスで最後に見られた場所として知られている。第一次世界大戦の英雄シャルル・ナンジェッセと、フランソワ・コリが搭乗して1927年5月8日に出発し、大西洋上で行方不明となった。現在も航空史上のミステリーとなっている。この飛行を記念した記念碑がエトルタにたてられたが、第二次世界大戦のドイツ軍侵攻で破壊された。新たに以前より高さのある記念碑が1963年に建設された。博物館も併設された[4]

ギャラリー 編集

参照 編集

  1. ^ 芸術新潮』2018年6月号、新潮社、 95頁。
  2. ^ 芸術新潮』2018年6月号、新潮社、 23頁。
  3. ^ 初めて発表されたモーリス・ルブランの作品Le Sauvetage(短編、1890年3月、隔週刊誌Revue illustréeに掲載。[1]後にLe Naufragéと改題)もエトルタを舞台にしたもの。
  4. ^ Schofield, Brian (2002年9月22日). “Hop over: five-day drives just across the Channel - France”. Sunday Times 

外部リンク 編集