エフェルト・ファン・アールスト

エフェルト・ファン・アールスト(Evert van Aelst、1602年 - 1657年2月19日)はオランダ黄金時代の画家の一人である。より有名な静物画家、ウィレム・ファン・アールストの叔父である。

エフェルト・ファン・アールスト
Evert van Aelst
エフェルト・ファン・アールストの静物画
誕生日 1602年
出生地 デルフト
死没年 1657年2月19日
死没地 デルフト
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略歴 編集

デルフトで生まれたが、その生涯について知られていることは少ない。法律家の息子で[1]、17世紀に画家たちの伝記を残したアルノルト・ホウブラーケンは、おそらく16世紀のフランドルの画家、ピーテル・クック・ファン・アールスト(1502-1550)の子孫であろうとしている[2]

エフェルト・ファン・アールストが誰から絵を学んだかは知られていないが、その作品はピーテル・クラースゾーン(1597/98–1660)やバルタザール・ファン・デル・アスト(1590s.-1657)の静物画にスタイルがよく似ている[3]。1632年の5月にデルフトの聖ルカ組合に入会した。

静物画家としてより知られている、ウィレム・ファン・アールスト(1627-1683)の叔父であり、ウィレムに絵を教えた。ウィレムの他に、Jan Denysz という画家やAdam Pick (1621/22-1642)という画家を弟子にしていたとされる。

静物画家として、優れた技量の持主で、果物や鎧、金属製の食器などを巧みに描き、猟の獲物の死んだ鳥を描くこともあった。作品にはしばしば「 E.V.Aelst」のサインがされた。甥の作品ともよく似ているのでサインのない作品は、ウィレムの作品とされたため、エフェルト・ファン・アールストに帰属される作品の数は少ない。

脚注 編集

  1. ^ Ernst Wilhelm Moes, Aelst, Evert van, in: Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart, Band I, Leipzig 1907, S. 96
  2. ^ Arnold Houbraken, De groote schouburgh der Nederlantsche konstschilders en schilderessen, Bd. 1, Amsterdam 1718, blz 227
  3. ^ volgens Rijksbureau voor Kunsthistorische Documentatie

参考文献 編集

  • Ernst Wilhelm Moes, Aelst, Evert van, in: Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart, Band I, Leipzig 1907, blz. 96
  • Günter Meißner (Hrsg.), Aelst, Evert van, in: Allgemeines Künstlerlexikon. Die Bildenden Künstler aller Zeiten und Völker, Bd. I, München und Leipzig, 1992, blz. 439