エボナイト英語: ebonite)は、ゴムの一形態である。硬く光沢をもったゴムで、外観がコクタン英語: ebony)に似ていることからエボナイトと呼ばれる。開発者はチャールズ・グッドイヤーであり、生ゴムを長時間加硫して硬化させたものである。含硫率は30%-40%に及ぶ。

エボナイト製品の例

エボナイトは耐候性、耐酸性、耐アルカリ性にすぐれ、また機械的強度が強い。ボウリングの球や、万年筆の軸・インク供給部フィード、サクソフォーンクラリネットといった楽器のマウスピース喫煙用パイプのマウスピースに用いられている。絶縁性も極めて高く、かつては電材として絶縁体に用いられていたが、より加工の容易な他の材料に取って代わられている。黒い色をしている製品が多いが、マーブル柄などの色エボナイトも存在する。見た目や質感はいわゆるプラスチック(合成樹脂)に似ているが、あくまでゴムの一種であり、天然樹脂に分類されるものである。

万年筆の軸に使われる素材は他にもレジン[要曖昧さ回避]セルロイドがあるが、エボナイトで作られた物が最も製品的に優れていると言われている[誰によって?]。材質が稀少であるため、現在では[いつ?]エボナイトでレギュラー品を制作するメーカーは少なく、一部のメーカーが軸などにエボナイトを使用する程度である[要出典]

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