エラトステネス (クレーター)

エラトステネス (Eratosthenes) は、にある衝突クレーター雨の海の東南、アペニン山脈(Montes Apenninus)の西端に位置している。ヘレニズム時代のエジプトで活躍したギリシャ人の学者エラトステネスにちなんで名づけられた。

エラトステネス
(Eratosthenes)
1972年アポロ17号が撮影したエラトステネス
月面座標 北緯14度30分 西経11度18分 / 北緯14.5度 西経11.3度 / 14.5; -11.3座標: 北緯14度30分 西経11度18分 / 北緯14.5度 西経11.3度 / 14.5; -11.3
直径 58 km
深度 3.57 km
月面余経度 日の出時点で12°
由来 エラトステネス
GPN識別子 1820

月の地質年代尺度においてエラトステネス代は、このエラトステネス・クレーターが形成されて以降の時代を指す。エラトステネス・クレーターは約32億年前に形成された。

エラトステネスは大きな壁段丘を持ち、中央丘のある目だったクレーターである。エラトステネスの南西に位置するコペルニクス・クレーターから伸びた光条の上に位置しているため、高いアルベドとなっている。エラトステネスのすぐ西側にはカルパティア山脈の東端が迫っており、南方には熱の入江(Sinus Aestuum)が広がっている。

従属クレーター 編集

エラトステネスのごく近くにある小さな無名のクレーターについては、アルファベットを付加することによって識別される。

名称 月面緯度 月面経度 直径
A 北緯 18.4 度 西経 8.3 度 6 km
B 北緯 18.7 度 西経 8.7 度 5 km
C 北緯 16.9 度 西経 12.4 度 5 km
D 北緯 17.5 度 西経 10.9 度 4 km
E 北緯 18.0 度 西経 10.9 度 4 km
F 北緯 17.7 度 西経 9.9 度 4 km
H 北緯 13.3 度 西経 12.2 度 3 km
K 北緯 12.9 度 西経 9.2 度 5 km
M 北緯 14.9 度 西経 13.6 度 4 km
Z 北緯 13.8 度 西経 14.1 度 1 km