エーリヴァーガル

北欧神話の地名

エーリヴァーガル古ノルド語: Élivágar)は、北欧神話に登場する川のことである。名前は「嵐の海」の意味である[1]

ヒュミルの歌』には、テュールの父で賢い巨人のヒュミルが、エーリヴァーガルの東の天の縁に住んでいると書かれている[2]

ギュルヴィたぶらかし』には、エーリヴァーガルを一緒に流れる泡に毒気が含まれており、フヴェルゲルミルから遠い場所まで流れてくると氷に変わった。氷が止まって流れなくなったとき、毒気でできたが上に立ちこめ、凍ってになった。霜がどんどん増え、奈落の口に届くほど重なっていると書かれている[3]

『ギュルヴィたぶらかし』と『ヴァフスルーズニルの言葉』には、この毒液から霜の巨人の一族が生まれた、そのため巨人は獰猛であると書かれている[4]

脚注 編集

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』50頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』76頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』227頁。
  4. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』47、227頁。

関連項目 編集

参考文献 編集