オシノヴェツキー灯台(オシノヴェツキーとうだい、: Осиновецкий маяк, : Osinovetsky lighthouse)は、ロシアレニングラード州にある灯台である[1]

オシノヴェツキー灯台
Osinovetsky lighthouse
オシノヴェツキー灯台 地図
オシノヴェツキー灯台の位置(レニングラード州内)
オシノヴェツキー灯台
オシノヴェツキー灯台の位置(北西連邦管区内)
オシノヴェツキー灯台
オシノヴェツキー灯台の位置(ヨーロッパロシア内)
オシノヴェツキー灯台
オシノヴェツキー灯台の位置(ロシア内)
オシノヴェツキー灯台
オシノヴェツキー灯台の位置
位置 座標: 北緯60度7分7.4秒 東経31度4分49.8秒 / 北緯60.118722度 東経31.080500度 / 60.118722; 31.080500北緯60度7分7.4秒 東経31度4分49.8秒 / 北緯60.118722度 東経31.080500度 / 60.118722; 31.080500
所在地 ロシアの旗 ロシア レニングラード州 フセヴォロシュスキー地区
構造 レンガ
光源 電球
光達距離 25.3マイル (40.7 km)
塔高 230フィート (70 m)
建設 1910年 (1910)
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概要 編集

フセヴォロシュスキー地区ロシア語版にある[2]ラドガ湖の西岸の南部に建っている[2][3]。高さは、地上70メートルであり、ラドガ湖沿岸にある灯台の中では、ストロジェンスキー灯台ロシア語版英語版に次いで2番目に高い[2][3]。灯火は、湖面から74メートルの高さに設けられており、灯火の光は、最大で22海里(およそ40.7キロメートル)離れたところまで到達することができる[2][3][4]

 
ペトロクレポスチ湾

この灯台は、毎年4月から11月にかけて稼働されており、灯火の電球は、稼働期間中の夜間に4秒ごとに1回閃光し、電球の出力は500ワットである[3][5][6][4]。灯火までは、366段の螺旋階段が設けられている[7][4]。この灯台は、方向によって赤色、緑色、白色と異なる色の光を放つという特徴をもつ[4]

建材として、白色と赤色のレンガが用いられている[8]。この灯台は、ロシア国防省によって所有され、運営されている[7][1]。灯台は、サンクトペテルブルクフィンリャンツキー駅もしくはラドシュスキー駅からラドシュスコエ・オーゼロ駅ロシア語版へ行き、そこから徒歩でおよそ20分ほど行ったところにある[1][9][10]

歴史 編集

灯台の建設プロジェクトは、1904年4月19日に承認された[11]。この灯台が建設された主な目的は、ネヴァ川が流れ出ているペトロクレポスチ湾 (Бухта Петрокрепость) の入り口の西側の境界部分を照らし示すことである[7][2][4]。建設工事は1905年に開始され、1910年に完成された[12][7]。当初は、光源に灯油が用いられていた[10]

第二次世界大戦期の独ソ戦で展開されたレニングラード包囲戦(1941年 - 1944年)において、女性や子ども、負傷者の他、物資などを運び出したり、兵士や食糧、弾薬などを運び入れるための唯一の連絡路となった「命の道」のランドマークとしての役割を果たした[1][7][11]。灯台に電力の供給が開始されたのは、1963年のことである[11]

脚注 編集

  1. ^ a b c d “闇に輝く光:ロシアの灯台7選”. ロシア・ビヨンド. (2019年6月5日). https://jp.rbth.com/travel/82115-roshia-no-toudai 2020年11月8日閲覧。 
    “Shining bright in the darkness: Russia’s top 7 lighthouses”. ロシア・ビヨンド. (2019年5月31日). https://www.rbth.com/travel/330438-shining-bright-in-darkness 2020年11月8日閲覧。 
  2. ^ a b c d e Осиновецкий маяк”. Trekkingmania.ru. 2020年11月8日閲覧。
  3. ^ a b c d Осиновецкий маяк”. Фонд "Русское маячное общество". 2020年11月8日閲覧。
  4. ^ a b c d e Осиновецкий маяк — достопримечательность по дороге в Крепость Орешек”. Крепость Орешек. 2020年11月8日閲覧。
  5. ^ Осиновецкий маяк”. ГБУ Ленинградской области «Информационно-туристский центр». 2020年11月8日閲覧。
  6. ^ Осиновецкий маяк”. Visit Petersburg. 2020年11月8日閲覧。
  7. ^ a b c d e Осиновецкий маяк”. Куда сходить в Санкт-Петербурге. 2020年11月8日閲覧。
  8. ^ “Ладожские острова: так радиоактивны или нет? Репортаж из экспедиции”. ИА REGNUM. (2013年7月16日). https://regnum.ru/news/polit/1684175.html 2020年11月8日閲覧。 
  9. ^ “Russia’s 7 most beautiful lighthouses”. Tehran Times. (2019年12月9日). https://www.tehrantimes.com/news/442857/Russia-s-7-most-beautiful-lighthouses 2020年11月8日閲覧。 
  10. ^ a b Осиновецкий маяк”. Санкт-Петербург - туристический путеводитель iPetersburg. 2020年11月8日閲覧。
  11. ^ a b c “Самый известный ориентир на Ладожском озере”. РАССЫЛКА KORABEL.RU. (2016年7月1日). https://www.korabel.ru/news/comments/samyy_izvestnyy_orientir_na_ladozhskom_ozere.html 2020年11月8日閲覧。 
  12. ^ ЛАДОЖСКИЙ СМОТРИТЕЛЬ”. Новости Санкт-Петербурга. 2020年11月8日閲覧。

外部リンク 編集