オピペウテレラ (学名 Opipeuterella )旧学名オピペウターOpipeuter)は、オルドビス紀前期に生息していた三葉虫の一つ。節足動物門 - 三葉虫綱に属する。

オピペウテレラ
地質時代
オルドヴィス紀
分類
: 動物界 Animallia
: 節足動物門 Arthropoda
: 三葉虫綱 Trilobita
: プロエトゥス目 Proetida
: Telephinidae
: Opipeuterella
学名
Opipeuterella
(Fortey 1974)

1974年、スヴァールバル諸島産の標本に基づいてOpipeuterと命名されたが、後に、1969年に命名されていたピグミーテグー科トカゲが同じ属名だったことが分かり(現在は Proctoporus に統一されこの属名は使われていないが、先取権は引き続き有効となる)、属名はOpipeuterellaに変更された[1]。 他にはネバダ州ニューファンドランド島アルゼンチン[2]アイルランドなどから化石が産出している。

全長約4cm。大型のが身体の側方に突き出ており、頭部を動かす事無く全方向を見ることができたと推定される。こうした形態から、オピペウテレラは他の三葉虫の様な底性の生物ではなく、水中を遊泳していたと考えられている。その際には背中を下にしていたとされる[3]

脚注・出典 編集

  1. ^ RICHARD A. FORTEY (2005), “OPIPEUTERELLA, A REPLACEMENT NAME FOR THE TRILOBITE OPIPEUTER FORTEY, 1974, PREOCCUPIED”, Journal of Paleontology 79 (5): 1036, doi:10.1666/0022-3360(2005)079[1036:OARNFT]2.0.CO;2 
  2. ^ Opipeuter in the Paleobiology Database
  3. ^ 『イラスト図解:謎と不思議の生物史』 64頁

関連項目 編集

参考文献 編集

  • 金子隆一『イラスト図解:謎と不思議の生物史』北村雄一、本田成正、山本聖士、同文書院、1996年、64頁。ISBN 4-8103-7340-1 

外部リンク 編集