オルネラ・ヴァノーニOrnella Vanoni ,イタリア語の発音: [orˈnɛlla vaˈnoːni] ; 1934年9月22日 - )はイタリア王国ロンバルディア州のミラノ出身の歌手、女優。ミルバミーナとともにイタリアン・ポップスを代表する女性歌手の一人である[1]。スケールの大きな説得力ある歌唱で知られ、多くの歌のレパートリーを持つ。

オルネラ・ヴァノーニ
1960年代のヴァノーニ
基本情報
出生名 Ornella Vanoni
生誕 (1934-09-22) 1934年9月22日(89歳)
出身地 イタリア王国の旗 イタリア王国ロンバルディア州, ミラノ
職業 歌手、女優
共同作業者 Gino Paoli
公式サイト Ornellavanoni.it

略歴 編集

ロンバルディア州ミラノの製薬企業を経営する富裕な一家に生まれ[2]ソルボンヌ大学ケンブリッジ大学に留学。その後ミラノに戻り、1950年代後半から女優、歌手として活動。

音楽活動 編集

1960年、著名な演出家ジョルジョ・ストレーレルの指導のもとに舞台女優として本格的にデビューした。

歌手としても1961年の「Cercami チェルカミ」や、ジーノ・パオーリの作曲による「Senza fine 恋に終わりなく」がヒットし、1964年には「Tu si na cosa grande 素敵なあなた」でナポリ音楽祭に優勝する。20代のほとんどは演劇と音楽の両方の活動を精力的に取り組んでいた。

またサンレモ音楽祭にも連続出場し、「Abbracciami forte 強く抱きしめて」(1965年)、「Io ti darò di più 生命をかけて」(1966年)、「La musica è finita 音楽は終わったのに」(1967年)、「Casa bianca カーザ・ビアンカ」(1968年)、「Eternità 永遠」(1970年)でそれぞれ入賞している。

歌手としてのキャリア以外にも、舞台やテレビ番組、映画への出演、Playboyのイタリア語版でヌードを披露するなど、他の芸術分野への活動も積極的であった。

近年では、1970年に彼女の最大のヒットとなった「L'Appuntamento 逢いびき」は2004年の映画「オーシャンズ12」に使用され、また日本ではBS日本の番組「小さな村の物語イタリア」のオープン・エンドテーマとして親しまれている[3]

 
オルネラ・ヴァノーニ, 1968

主な楽曲 編集

脚注 編集

  1. ^ Bochicchio, Stefania (2009年1月9日). “Ornella Vanoni: da oggi in radio il singolo con Carmen Consoli • FullSong.it” (イタリア語). FullSong.it. 2020年9月19日閲覧。
  2. ^ Ornella Vanoni | Biography & History” (英語). AllMusic. 2020年9月19日閲覧。
  3. ^ otonano. “小さな村の物語 イタリア 音楽選集~イタリアン・ポップスとカンツォーネ100曲~|otonano by Sony Music Direct (Japan) Inc.”. otonano by Sony Music Direct (Japan) Inc.. 2020年9月19日閲覧。