オレンジデイズ

2004年の日本のテレビドラマ

オレンジデイズ』は、2004年4月11日から6月20日まで毎週日曜日21:00 - 21:54[注 1]に、TBS系列の「日曜劇場」枠で放送されていた日本のテレビドラマ。主演は妻夫木聡柴咲コウ

オレンジデイズ
ジャンル テレビドラマ
脚本 北川悦吏子
演出 生野慈朗
土井裕泰
今井夏木
出演者 妻夫木聡
柴咲コウ
成宮寛貴
白石美帆
瑛太
小西真奈美
エンディング Mr.ChildrenSign
製作
プロデューサー 植田博樹
制作 TBSエンタテインメント
製作 東京放送
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2004年4月11日 - 6月20日
放送時間日曜日21:00 - 21:54
放送枠日曜劇場
放送分54分
回数11

特記事項:
初回は30分拡大(21:00 - 22:24)
最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。
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ドラマの放送と同時に『野性時代』(角川書店)にて北川悦吏子による小説版が連載されていた。

2005年9月19日から11月28日まで、ハワイの地上波放送局KIKU-TVで、英語字幕付で放送された。

どこにでもいそうな大学4年生・結城櫂(妻夫木聡) と、病気で4年前に聴覚を失ったことにより心の扉を閉じてしまった女の子・萩尾沙絵(柴咲コウ)のラブ・ストーリーを軸に展開される、大学の卒業を1年後に控えた5人の若者の青春ドラマである。

キャスト 編集

主要人物 編集

結城 櫂
演 - 妻夫木聡
明青学院大学文学部心理学社会福祉心理学専攻4年。大学1年の妹・愛(岡あゆみ)と、3歳年上の彼女・真帆(小西真奈美)がいる。キャンパス内でバイオリンを弾いていた沙絵を見かけ、自身が専攻する科目で手話を扱っていたことから交流をはじめた。優しく正義感にあふれた男で、沙絵のことを大切に想い、愛している。
萩尾 沙絵
演 - 柴咲コウ
明青学院大学文学部文芸学文化人類学専攻4年。母は有名なピアニストでマンションに2人で暮らしている。将来を期待されたバイオリニストだったが、海外留学中に聴覚をほとんど失った。話すことに抵抗があり、日常会話は手話や相手の口の動きを読むことで行っている。思ったことをすぐに手話にしてしまったり、態度が出てしまう性格で、よく櫂と喧嘩したりしてしまうことも。だが、櫂やオレンジの会のメンバーたちの優しさに触れ、次第に心を開いていくようになった。
相田 翔平
演 - 成宮寛貴
明青学院大学文学部美学美術史学科4年。腹違いの妹のあゆみと一緒にアパートで暮らしている。表向きは女遊びの激しい何人も彼女がいる遊び人だが、本来は妹思いの優しい兄貴。しかし茜とはなぜか思い通りにならず、次第に本気で恋に落ちてしまう。カメラマンのアシスタントとして働いており、先輩からの誘いでチベットやネパールへ長期の撮影旅行へ。茜とは海外滞在中も手紙で連絡を取り合っていた。
小沢 茜
演 - 白石美帆
明青学院大学文学部日本文学科4年。沙絵とは彼女が櫂と出会う前からの友達で聴力を失った彼女を懸命にサポートしてきた。真面目な性格で恋愛にはかなりの奥手。オレンジの会を通じて知り合った翔平のことを最初は女癖の悪い人だと思っていたが、次第に交流していくうちに本来の彼について触れ、好意を寄せるように。卒業後はツアーコンダクターとして就職。静岡出身で親がよく茶葉を送ってくる。
矢嶋 啓太
演 - 瑛太
明青学院大学文学部フランス文学科4年。基本的に温厚な性格だが、それゆえに彼曰くいつも女の子からは「いい人」止まりで終わってしまう。沙絵と茜との交流を深めるためにキャンプを計画した。茜に好意を寄せており、色々彼女の気を引くことを考えるがいつも空回りしてしまう。実家は名古屋で結婚式場を経営している。卒業後、親の仕事を継ぐことに。

周辺人物 編集

髙木 真帆
演 - 小西真奈美
明青学院大学院博士課程。堺田の助手。沙絵の大学でのサポートを堺田教授から任される。櫂の彼女だったが彼の心が自分ではなく沙絵に移っていることを察し、同級生の佐野へと方向転換。
佐伯 そよ子
演 - 山田優
雑誌にも載るような有名なモデル。翔平の彼女の一人。しかし彼女にとって彼は何人もいる男の一人に過ぎず、仕事のためなら誰とでも寝てもかまわないという考えの持ち主。
桐島 あゆみ
演 - 上野樹里
翔平の妹。中学生くらい。兄とアパートで2人で暮らしている。母親が不倫相手といるところを追いかけた時に事故に遭い、後遺症として足が少し不自由になっている。
堺田教授
演 - 小日向文世
明青学院大学大学院教授。専攻は社会福祉心理学。自ら内定を取り消した櫂に新しい職場を紹介したり、櫂に心残りがある沙絵に助言したりと彼らを優しくサポートしている。
萩尾 ゆり子
演 - 風吹ジュン
沙絵の母親。有名なピアニスト。バツイチシングルマザー
藤井 ハルキ
演 - 沢村一樹
沙絵の幼馴染み。ドイツのクラウス交響楽団でピアノを弾いている。
佐野
演 - 柏原崇
明青学院大学出身。大学時代、真帆と同じゼミだった。
アリサ
演 - 佐藤江梨子
物語序盤で登場する翔平の彼女の一人。ストーカーのように翔平につきまとう。
柿崎 透
演 - 永井大
沙絵が海外留学中に所属していたオーケストラの先輩。バイオリンの名手。ピアノを弾き始めた沙絵と偶然再会し、仕事に利用しようとする。
岩崎
演 - 光石研
翔平がアシスタントについているカメラマンの先輩。チベット行きに翔平を誘う。

その他 編集

学生
演 - 松田悟志(第1話)
東都大学の学生
演 - 山口翔悟(第2話)
高瀬 和弥
演 - 田中圭(第8話)
同じ大学の学生で大学の講義の時に沙絵の為に講義の内容をパソコンで同時入力してあげていた。堺田教授の授業の単位を落としそうで慈善事業で点数を稼いでいた。第8話のみの出演。

スタッフ 編集

放送日程 編集

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
Story #1 2004年4月11日 声を無くしたマドンナ 生野慈朗 18.1%
Story #2 2004年4月18日 恋の始まり 16.0%
Story #3 2004年4月25日 君の涙 土井裕泰 15.3%
Story #4 2004年5月02日 僕の失恋 14.2%
Story #5 2004年5月09日 秘密の夜 今井夏木 15.7%
Story #6 2004年5月16日 彼女の恋 生野慈朗 15.6%
Story #7 2004年5月23日 君が好き 18.8%
Story #8 2004年5月30日 結ばれる二人 土井裕泰 17.6%
Story #9 2004年6月06日 悲しい運命 今井夏木 17.9%
Story #10 2004年6月13日 君がいない 17.3%
Last Story 2004年6月20日 君の声 生野慈朗 23.0%
平均視聴率 17.4%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

エピソード 編集

  • ドラマの構想はオンエアー時(2004年)の約2年前から、主役は妻夫木聡、ヒロインは柴咲コウとストーリーや設定、配役がじっくりと練られていた。
  • 脚本を担当した北川悦吏子は、配役が決まった妻夫木、柴咲を含む「オレンジの会」の5人や小西真奈美、風吹ジュン、小日向文世を当て書き(先に決まった役者をイメージしながら台本を書くこと)で台本を書いた。
  • 当時同じTBS系列で放送していたドラマ『新しい風』に出演していた吉田栄作がゲスト出演した。
  • 前田敦子[1]山下リオは本ドラマでの柴咲の演技が芸能界を目指すきっかけになったと後に語っている。なお、山下[2]は2008年度の昼ドラ愛の劇場40周年記念番組『ラブレター』で、柴咲が演じた沙絵と同じく聴覚障害をもつヒロイン・美波の中高生時代を演じている。
  • 2020年5月に行われ、300人が投票に参加した「柴咲コウの歴代出演ドラマ人気ランキング」では、『ガリレオ』や『信長協奏曲』らを凌ぎ1位を獲得した[3]
  • 明青学院大学のキャンパスのロケ地の学校は2006年の日本テレビの『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』のセント・アグネス学園高校、2019年と2020年にフジテレビの「月9」枠で上野樹里が主演を務めたドラマ『監察医朝顔』の興雲大学のロケ地になった東洋英和女学院大学である。

関連書籍 編集

  • 北川悦吏子『オレンジデイズ』(2004年、角川書店) - 単行本
  • 北川悦吏子『オレンジデイズ』(2006年、角川文庫) - 文庫本

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 初回は30分拡大(21:00 - 22:24)、最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。

出典 編集

  1. ^ 前田敦子さん(女優)の「仕事とは?」前編”. 就職ジャーナル (2017年2月28日). 2020年2月16日閲覧。
  2. ^ 俳優 山下リオ、きっかけも「耳聞こえぬ役」だった” (2009年1月5日). 2020年2月16日閲覧。
  3. ^ 300人に聞いた!柴咲コウが出演した歴代ドラマ 人気ランキング ベスト9!”. TVマガ (2020年5月26日). 2021年2月27日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

TBS系列 日曜劇場
前番組 番組名 次番組
砂の器
(2004年1月18日 - 3月28日)
オレンジデイズ
(2004年4月11日 - 6月20日)
逃亡者 RUNAWAY
(2004年7月18日 - 9月26日)