オンラインヘルプ: Online Help)は、ソフトウェアの一部として提供される手続き的情報や参考情報である。ユーザアシスタンスの一形態である。一般にアプリケーションソフトウェアオペレーティングシステムを使用する際の補助となるよう設計されるが、それ以外の様々なものについての情報を提示する目的でも使用されることがある。オンラインヘルプとアプリケーションの状態(ユーザーが何をしようとしているか)を結びつけたものを文脈依存ヘルプという。

オンラインヘルプはヘルプ作成ツールを使って作成できる。フォーマットには、独自のものから以下のようにオープン標準を使ったものまで様々なものがある。

マイクロソフトのヘルプ機構 編集

マイクロソフトは、Windows 上のヘルプシステムのためのプラットフォームとして、以下のものを開発してきた。

  • Microsoft QuickHelp - 1987年に入社した Ralph Walden が MS-DOS と OS/2 向けに書いたオンラインヘルプシステム。Walden はその後の WinHelp と HTML Help 1.x にも関わった。
  • Microsoft WinHelp(.HLP) - Rich Text Format に基づくもので、Windows 3.1 と Windows 95/NT での業界標準となった。WinHelp を実際に表示するヘルプエンジン(WinHlp32.exe)は Windows 3.0 から Windows XPまでの全 Windows に含まれている。しかし、Windows Vista には無いので、必要ならダウンロード可能である([1])。
  • Microsoft Compiled HTML Help(.CHM) - HTMLなどをベースとしている。2006年現在の最新版は HTML Help 1.4.最初の HTML Help 1.0 は1997年にリリースされた。
  • HTML Help 2.0 - 2001年にマイクロソフトが発表した HTML Help の第2版。2002年に Visual Studio .NET、MSDN Library、Technet 製品などのヘルプ形式として実装された。しかし、Windows などへの搭載は行われていない。
  • AP Help 1.0 - Vistaに搭載された新しいオンラインヘルプシステム。他のソフトウェアベンダー向けにヘルプ作成ツールが提供されておらず、マイクロソフトとOEM、一部のソフトウェア企業だけが使っている。

その他 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Windows ヘルプ形式 (WinHlp32.exe) で作成されたヘルプを開くことができない”. 2012年12月27日閲覧。