オーデコロン

芳香品のひとつ

オーデコロン: eau de Cologne[注 1][注 2])は、芳香品の一種。パフュームローションとも呼ばれ、香水オードトワレと比較して、香りの持続時間は短い(1~2時間程度)。万能香水とも呼ばれ、床まき用、おしぼり用、頭髪用など広い用途に使用される。

オーデコロン

概要 編集

日本語に訳すと「ケルンの水[注 3]の意で、1709年ドイツケルンヨハン・マリア・ファリナ[1]によって世界で最初に製造販売されたと伝えられている。

日本には香水の一種として明治の文明開化とともに流行した(当時の滑稽本西洋道中膝栗毛」に「逢ふでころりやしやぼんの水で」との記述がある)。

ドイツのモイラー・アンド・ヴィルツ社が1792年に製造した「4711」が現存する最古のオーデコロンである。[注 4]

製法 編集

数種の香料を調合し、アルコールに溶解して水を加え、数日間放置した後、濾過する。爽やかな柑橘系の香りがその特徴であったが、現在は香りの種類も多数存在する。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ フランス語発音: [odəkɔlɔɲ] オードゥコローニュ
  2. ^ 英語発音: [ˌoʊ də kəˈloʊn] オウ・ダ・カウン
  3. ^ Cologne(フランス語読み:コローニュ、英語読み:カロウン)はケルンのことである。
  4. ^ 化粧品メーカー柳屋本店から販売されている。

出典 編集

  1. ^ Born 8 December 1685, Santa Maria Maggiore Clara D. Lepore

参考文献 編集