カテリナ・マレーバKaterina Maleeva, ブルガリア語: Катерина Малеева, 1969年5月7日 - )は、ブルガリアソフィア出身の元女子プロテニス選手。姉妹プロテニス選手として有名な「マレーバ3姉妹」(マニュエラ、カテリナ、マグダレナ)の次女である。シングルス自己最高ランキングは6位。WTAツアー通算でシングルス11勝、ダブルス2勝を挙げた。身長168cm、体重55kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

カテリナ・マレーバ
Katerina Maleeva
基本情報
国籍  ブルガリア
出身地 同・ソフィア
生年月日 (1969-05-07) 1969年5月7日(54歳)
身長 168cm
体重 55kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1984年
引退年 1996年
ツアー通算 13勝
シングルス 11勝
ダブルス 2勝
生涯通算成績 500勝366敗
シングルス 369勝210敗
ダブルス 131勝156敗
生涯獲得賞金 2,220,371 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(1990・91)
全仏 ベスト8(1990)
全英 ベスト8(1990・92)
全米 ベスト8(1988・93)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 3回戦(1990・93)
全仏 ベスト8(1986・93)
全英 3回戦(1988・92・94)
全米 準優勝(1994)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 6位
ダブルス 24位

来歴 編集

マレーバの家族は、母親がブルガリアの国内テニス選手権で9度優勝するほどの名選手で、父親はバスケットボールのブルガリア・ナショナル・チームでプレーした経歴を持つ、スポーツの名門一家だった。その環境の中でマレーバ3姉妹はテニスに親しみ、カテリナも自然にテニスを始めた。1984年に15歳でプロ入り。1985年にツアーで年間2勝を挙げ、当時は年末開催だった全豪オープンで4回戦進出を果たす。1987年日本の「ジャパン・オープン」で初優勝。1988年全米オープンで、カテリナは姉のマニュエラと一緒に、姉妹2人が揃ってベスト8入りした。末の妹マグダレナは1989年4月にプロ入りする。

1990年にカテリナは4大大会において、全豪オープン全仏オープンウィンブルドンの3大会連続で準々決勝に進出した。同年の全仏オープンでは姉のマニュエラもベスト8に入り、姉妹のテニス経歴では2度目となったほか、末の妹マグダレナも4大大会初出場の資格を得たため(3回戦まで進出)、初めて3姉妹がテニス界に顔を揃えた大会でもあった。

1993年には「マレーバ3姉妹」の3人全員が全豪オープン全仏オープンウィンブルドンの3大会連続で4大大会のシード選手に入った。当時の4大大会の組み合わせ抽選では、世界ランキング上位16名が「シード選手」の資格を得られたが、この時期は3人とも世界ランキング16位以内に入ったのである。同年の全米オープンでは3人姉妹全員が4回戦に進出し、次女カテリナは準々決勝へ、長女マニュエラは準決勝へ進出した。その後、長女マニュエラは1994年2月に世界ランキング9位で現役を引退した。

マニュエラの引退後、カテリナは1994年全米オープン女子ダブルスでロビン・ホワイトアメリカ)とペアを組んで準優勝した。同年11月にカナダケベックシティの大会で3年ぶりの女子ツアーシングルス優勝を果たし、通算「11勝目」を挙げる。これがカテリナの最後のシングルス優勝となった。その後カテリナのテニス成績は急降下し、1996年11月にロシアモスクワで行われた「クレムリン・カップ」を最後に27歳で現役を引退した。

外部リンク 編集