カトマンズの男』(フランス語原題:Les Tribulations d'un Chinois en Chine)は、1965年に公開されたフランスイタリア映画フィリップ・ド・ブロカ監督、ダニエル・ブーランジェ脚本、ジャン=ポール・ベルモンド主演によるの映画。原作はジュール・ヴェルヌ小説必死の逃亡者』(原題同じ)であるが、ブロカは非常に自由な解釈をしている。

カトマンズの男
Les Tribulations d'un Chinois en Chine
監督 フィリップ・ド・ブロカ
脚本 ダニエル・ブーランジェ
原作 ジュール・ヴェルヌ必死の逃亡者
出演者 ジャン=ポール・ベルモンド
ウルスラ・アンドレス
ジャン・ロシュフォール
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
製作会社 Les Films Ariane
France Les Artistes Associés
Italie Vides Cinematografica
公開 フィンランドの旗 1965年11月5日
フランスの旗 1965年12月4日
日本の旗 1966年5月14日
上映時間 110分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
言語 フランス語
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ブロカは同じくベルモンド主演の『リオの男』(1963年)と同様に異国趣味をとりいれようと、ネパールの首都カトマンズ香港マレーシアなどで撮影した。

日本では、2021年に『ジャン=ポール・ベルモンド傑作選第2弾』として、「リオの男」「アマゾンの男」「エースの中のエース」「相続人」とともに上映された。[1]

ストーリー 編集

30歳の大金持ちアルチュール・ランプルール(ジャン=ポール・ベルモンド)は退屈の余り自殺したがるが、自殺の試みは全部失敗する。そこで、フィアンセのアリスとその小姓のレオン、アリスの母親とその恋人コルネリウス、元後見人でもあった古くからの中国人の友人ゴー氏と船旅に出る。

ランプルールの法定代理人ビスコトンが香港までアルチュールを探しにやってきて、アルチュールの破産を知らせる。アルチュールは自殺の試みを続け、フィアンセの母親スージーは婚約解消を要求する。ゴー氏のアイデアで、スージーにアルチュールの生死を委ねることになる。アルチュールは婚約者アリスとゴー氏を受取人に有効期間1か月の生命保険に署名する。ゴー氏は殺し屋を手配する。そしてアルチュールの殺し屋からの逃走が繰り広げられる。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
TBS 東京12ch
アルチュール・ランプルール ジャン=ポール・ベルモンド 前田昌明 青野武
アレクサンドリーヌ・ピナルディ ウルスラ・アンドレス 増山江威子 平井道子
レオン ジャン・ロシュフォール 吉沢久嘉 北村弘一
スージー・ポンシャベール マリア・パコムフランス語版 加川三起
アリス・ポンシャベール ヴァレリー・ラグランジュ 山岡葉子
コルネリウス ジェス・ハーン英語版 藤本譲
ゴー氏 ヴァレリー・インキジノフロシア語版 清川元夢
ロカンタン マリオ・ダヴィッドフランス語版 野本礼三
コルナック ポール・プレボワフランス語版 増岡弘
ビスコトン ダリー・コールフランス語版
チャーリー・フォリンスター ジョー・セイド 加藤正之
不明
その他
国坂伸
二又一成
相原優美
福士秀樹
川端美津子
平山葉子
演出 藤山房延
翻訳 進藤光太
効果 佐藤良介
調整 国定保孝
制作 千代田プロダクション
解説 荻昌弘
初回放送 1971年11月8日
月曜ロードショー
1977年5月5日
木曜洋画劇場

脚注 編集

外部リンク 編集