カメノコハムシ(亀子葉虫、Cassida nebulosa、英:Beet Tortoise Beetle)はハムシ科に属する昆虫の一種。日本朝鮮半島中国モンゴルシベリアからヨーロッパに分布する。日本国内では九州から北海道まで全国各地に分布する。

カメノコハムシ
カメノコハムシの幼虫
幼虫
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
: ハムシ科 Chrysomelidae
亜科 : カメノコハムシ亜科 Cassidinae
: Cassidini
: カメノコハムシ属 Cassida
亜属 : C. (Cassida)
: カメノコハムシ C. nebulosa
学名
Cassida nebulosa
Linnaeus1758
和名
カメノコハムシ(亀子葉虫)
英名
Beet tortoise beetle

成虫、幼虫ともにアカザ科植物の葉を食べる。

形態 編集

成虫は体長約8ミリメートル、楕円形で扁平、背面は灰緑から黄褐色、腹面は黒色、脚は黄褐色である。雄と雌はほぼ同じ形であり、雌がやや大きい。

は直径約1.2ミリメートルで長楕円形である。シロザの葉裏に、数個から数十個の卵を膜に包まれた1-2層の卵塊で産み付ける。

生態 編集

一般に年に2回発生する。

害虫 編集

一般的にはシロザ(アカザ)の葉を食べるが、同じくアカザ科のテンサイの葉も食べるため、農業害虫でもある。防除には有機リン剤や合成ピレスロイド剤が用いられる。

参考文献 編集

  • 黒沢良彦・渡辺泰明解説、栗林慧写真 『甲虫』 山と溪谷社〈新装版山溪フィールドブックス〉、2006年、ISBN 4-635-06063-2

関連項目 編集

外部リンク 編集