カリクラテス古代ギリシア語: Καλλικράτης, Callicrátēs)は古代ギリシア建築家で、紀元前5世紀中ごろに活躍した。イクティノスと共にパルテノン神殿の建設を行ったことで知られる(プルタルコス、『対比列伝ペリクレス篇、13)[1]。碑文によれば、同じアクロポリスにあるアテーナー・ニーケー神殿も彼が建設した (IG I3 35)。ただしこれについては、現存するアテーナー・ニーケー神殿だという説[2]とそれ以前に建っていて基礎部分のみ現存している小神殿だという説[3]がある。碑文によれば、カリクラテスはアクロポリスを取り囲んでいた市壁の建築家でもあり (IG I3 45)、プルタルコス(前掲書)によればアテナイピレウスを結ぶ長城 (en) の中ほどにあった3つの壁の建設も請け負ったという。

脚注・出典 編集

  1. ^ Roth, Leland M. (1993). Understanding Architecture: Its Elements, History and Meaning (First ed.). Boulder, CO: Westview Press. pp. 203. ISBN 0-06-430158-3 
  2. ^ Roth, Leland M. (1993). Understanding Architecture: Its Elements, History and Meaning (First ed.). Boulder, CO: Westview Press. pp. 200. ISBN 0-06-430158-3 
  3. ^ Mark, Ira S. (1993). The Sanctuary of Athena Nike in Athens: Architectural Stages and Chronology. Princeton