カルパス半島(カルパスはんとう、ギリシア語:Καρπασία、トルコ語:Karpas)は、キプロス北キプロス)北東部にある半島

写真(キプロス島)右上の細長い半島がカルパス半島
カルパス半島

地理 編集

最先端にはアポストロス・アンドレアス岬がある。面積は898km2であり、北キプロスが実効支配する地域の27%を占める。半島全体が北キプロス・トルコ共和国のイスケレ地区に属するが、国際社会からは承認されておらず、法律上はキプロス共和国のファマグスタ地区に属する。半島の付け根に同地区の中心都市であるトゥリコモが位置し、他にはヤロウサ英語版トルコ語版ガラテア英語版トルコ語版リゾカルパソ英語版トルコ語版コミ・ケビール英語版トルコ語版アカントウ英語版トルコ語版といった町が点在するが、人口密度は北キプロスの中でも低く、26人/km2である(2010年)。

自然 編集

半島内には46以上の砂浜があり、地中海東部におけるアカウミガメアオウミガメの主要な産卵地となっている[1]

また、トルコのキプロス侵攻時にギリシャ系住民が放棄して野生化した希少種のキプロスロバ英語版が生息しており、2008年に10頭が射殺されているのが発見された後、ギリシャ系住民とトルコ系住民からなる保護グループが組織された[2]

 
カルパス半島のロバ

産業 編集

自給的な第一次産業が主産業であるが、手付かずの自然を生かしたマイクロツーリズムも行われる。

観光 編集

 
アポストロス・アンドレアス修道院
  • 半島内の森はヤマウズラの狩猟で人気の場所となっている。
 
夕刻のゴールデンビーチ

脚注 編集

  1. ^ Karpas (Karpaz)”. Cypnet. 2023年5月6日閲覧。
  2. ^ Donkey campaign unites Cypriots”. BBC News Online (2008年4月22日). 2023年5月6日閲覧。