ガビチョウ亜科(ガビチョウあか、Leiothrichinae)は、鳥類スズメ目チメドリ科の亜科である。ガビチョウ科 Leiothrichidae とも。

ガビチョウ亜科
ガビチョウ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Passeri
小目 : スズメ小目 Passerida
上科 : ウグイス上科 Sylvioidea
: チメドリ科 Timaliidae sensu lato
亜科 : ガビチョウ亜科 Leiothrichinae
シノニム

Garrulacinae
Leiothrichidae
Garrulacidae

英名
Laughingthrushes

系統と分類 編集

系統樹Gelang et al. (2006)[1]; Dong et al. (2010)[2]より。

チメドリ科
s. Gelang et al.
チメドリ科

アカガシラチメドリ亜科 Timaliinae

チメドリ亜科 Pellorneinae

ガビチョウ亜科

タンビモリチメドリ Phyllanthus

ハシジロチメドリ属 Kupeornis

ヤブチメドリ属 Turdoides

ガビチョウ属 Garrulax の一部

ヒゲチメドリ属 Babax

ガビチョウ属 Garrulax の一部

Trochalopteron

セアカチメドリ属 Cutia

ルリハコバシチメドリ Siva

アカオコバシチメドリ Minla

ヤブドリ属 Liocichla

ノドジマコバシチメドリ Chrysominla

Actinodura

シマドリ属 Ixops

ソウシチョウ属 Leiothrix

? ワキフチメドリ属 Crocias

ウタイチメドリ属 Heterophasia

メジロ科 Zosteropidae

ガビチョウ亜科はチメドリ科の1亜科である。ただし国際鳥類学会議 (IOC) はこれらの亜科を科とし、ガビチョウ類をガビチョウ科 Leiothrichidae とする。

ガビチョウ類は伝統的にはチメドリ類に含められてきた。

Sibley & Ahlquist (1990) はチメドリ類とダルマエナガ類を合わせてウグイス科ダルマエナガ亜科ダルマエナガ族としたが、チメドリ類の一部をガビチョウ亜科 Garrulacinae に分離した。これは現在の分類ではガビチョウ属 GarrulaxTrochalopteron 属・ヤブドリ属 Liocichla の3属に当たる。ただしこれらは、現在のガビチョウ亜科の中では特に近縁な関係にない。

Gelang et al. (2006) により旧チメドリ科の系統が整理され、チメドリ科の3亜科(ただし彼らはウグイス亜科をチメドリ科に含めたので4亜科となる)の1つとしてガビチョウ亜科 Leiothrichinae が復活した。亜科名は直訳すればソウシチョウ亜科で、Garrulacinaeシノニムとなる。

かつてこの亜科のほぼ半分の種がガビチョウ属 Garrulax に分類されていたが、単系統ではなく、一部が Trochalopteron 属に分離された。しかし残りの狭義のガビチョウ属もまだ単系統ではなく、さらに分割する説がある。

属と種 編集

国際鳥類学会議 (IOC)[3]より。和名は厚生労働省[4]などより。

ただし科を亜科とした。また、シマドリ属 Actinodura からシマドリ属 Ixops を、コバシチメドリ属 Minla からルリハコバシチメドリSivaノドジマコバシチメドリChrysominla を分離した[2]

16属(IOCでは13属)133種。

出典 編集