ガラムマサラ

インド料理で使われる香辛料

ガラムマサラ英語: garam masala; ヒンディー語: गरम मसाला, ヒンディー語発音: [ɡə.ɾə̃m‿mə.s̪äː.l̪äː] ガラマサーラー, ウルドゥー語: گرم مسالا‎)は、主にインド料理で使われているミックススパイス香辛料)である。

ガラムマサラ

概要 編集

「辛いスパイス」と訳されることがあるが、辛味よりも香りをつけることを目的に使われる。ヒンディー語の "गरम" には「暑い」「熱い」という意味はあるが「辛い」という意味はない。

熱い香辛料と呼ばれる由来は、作る過程で熱を加えるためである[要出典]

日本ではガラムマサラはハウスギャバン登録商標(第1586997号、区分はスパイス類など)である[1]。そのため、商品名やブランド名として他社が使うことはできないが、「ガラムマサラ」は一般的な名詞のため中身を示す言葉としては使うことはできる。

製法 編集

 
ガラムマサラの材料

基本のスパイスは、 シナモン(肉桂、桂皮)・クローブ(丁子)・ナツメグ(肉荳蔲)の3つである。

ほかにカルダモン胡椒クミンベイリーフなどを加えたり、ナツメグをメースに替えることがある。厳密なレシピは無く、同じ人が作る場合でも常に配合が同じとは限らない。

スパイスを種や樹皮などの原型のままフライパンなどで空煎りし、砕いて粉にすれば完成する。香りが命であるため出来立てを使うのが最良だが、瓶などで密閉しておけば1カ月程度は使用できる。「ホール・ガラムマサラ」といい、スパイスを砕かずに保存する方法もあり、使用する直前に粉にして使う。いずれにせよ早めに使いきるべきものである。

使用法 編集

香りと辛味が無くならないように、煮込み料理なら火を止める直前に加え、必要ならをしてしばらく蒸らす。

脚注 編集

  1. ^ j-platpat”. 特許情報プラットフォーム. 2022年6月21日閲覧。

関連項目 編集